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2024/05/03

The bloom of youth






「フラワー オブ ライフ」/ よしながふみ 「フラワー オブ ライフ」





『フラワー オブ ライフ』 全4巻 / よしながふみ






まだ夢も見れて、でも現実も見え初めて、
そして自分に精一杯で、周囲との距離の取り方に四苦八苦し、
器用に立ち回る事を覚える前の、
盗んだバイクで走り出したくなる、
校舎のガラスを壊してまわりたくなる、
SO YOUNGな15のあの頃の話。




学校、家庭、身体、勉強、恋愛、趣味、お金。




自分の力じゃどうしようもない事に振り回され、
フワフワ不安定になり、ハイになったり、落ちたり、
力いっぱい挙動不審を演じるガラスのジェネレーション。




そんな特別、世界を救ったり、命を懸ける恋があったりする訳でもない
誰にでもある淡々系のあの頃の日常を、
こーサラッとでも細かく表現する作家のテクにズドン!


姉の骨髄移植で白血病を克服した、
よく言えば素直。そのまんまだと無神経。
な、いささか直球すぎんでもない、
明るい主人公、花園春太郎が転校してきた事から話は始まり、




必ずクラスにいたデブ、暗い人、オタク、大人、まじめ、明るい、等
色んな人種がそれでも気の会う人同士くっついて、
グループでヤイヤイ楽しくやってく様や、
それぞれのバックボーンである、お家の事情、家族間の関係があー・・・。ってなる
アノ頃への追憶?若さへの羨望? 
なんかそんな、甘酸っぱくほろ苦いテイストがリリカルな、
多分、読んだ人とその願望で結末のその後が変わる話。




主人公の目指す職業が漫画家なんで、
同人誌とかコミケとかオタク文化に特化してる、
同人出身の作家だからこその情報量が、興味ある人には見所。




人に言えない事を持っていく事が大人になる事。





108つじゃまだまだ足りない。




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2007/06/19 漫画タイトル は行 Trackback() Comment(4)

引き換え







worldtradecenter.jpg 「ワールドトレードセンター」




『ワールド トレード センター』  / アメリカ






初めての大型アタックテロで自国内を荒らされたアメリカが
ヒステリーを起こして、かつ正当性をアピールしようと乱発された
悲劇の9・11関連モノの、倒壊された世界貿易ビル視点の話。




確かに9.11テロは悲劇だけど、まぁ映画として作ったからには
いくら事実が元とはいえさーもうちょっとこうなんてーか
見せ場?ヤマ場?っつーの?こーあらすじがあってもいーと思うわけよ。




いやさー、この「・・・・・・・・っへ?!」具合がリアリティとか言われたら
あっそーってなるしかないんだけどさー。




いつものある日、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだ!
っつーアンビリーバボーなニュースで収集されたNY市警の警官。
状況が把握できず、情報が錯綜する中、とりあえず現場に急行。
被害規模も全く不明ながら、現場に到着しその余りの凄まじさに息をのみ
未曾有の出来事に足がすくむも、上階に取り残された人達を助けようと、
有志をつのり、正直無謀ともいえるレスキュー魂を見せる5人。




 が!



ビルの中に入り、誰一人助ける間もなく、あの悪夢の全倒壊になり
気のいいヒーローズは一転、要救助者に。




所変わって、アメリカ全土でこの悪夢をTVで見て様々な反応を示す人々。
レスキューに駆けつける、よその地区の警官やら軍隊やら。




その中に、会社でこの惨劇をTVで目の当たりにしたある1人の男。
ヤツはふらっと会社を後にし、教会で神に話しかける。


「今こそ私の出番です。」


行くのかね?と問う神父。


「ハイ、神の声が聞こえました。


神は私に軍人としての力を授けました。私は海兵隊です。」と男。


そうか・・・・。とばかりに男の肩に手を置く神父。ヤル気満々の男。




・・・・・・えーっ?! マジ???



って!違うでしょ!今は海兵隊じゃないでしょーっ!
っつかさ、神の声云々って、コレあれじゃね?
よく真性の殺人犯とか、ぶっ壊れ系の人達がゆってる台詞じゃね?
ちょっ、大丈夫ー?




という疑問はヨソに、マイ海兵隊服に着替え、個人的に駆けつけ、
現場で「海兵隊だ!」と告げ颯爽と入っていく男。




ホントもうさー大丈夫?セキュリティとかザルじゃん!
これさー、コスプレさえしてりゃ誰でもOKなんじゃん!危ないよっ!




まー結果的にはこの人が発見して、警官らは助かってヒューマンドラマ
ってなってる訳だけどさー。




終わりのクレジットで、
この神がかり海兵隊員は軍に復帰したって出てるのがね!
もう、衝撃っ!!!!! マジでかっ?! アベシっ?!



だってベクトルの向きが違ってるだけで、結構さー
・・・・カルティックっつか。
いや、実在するからなんともさー言いづらいケドさー
・・・・不安定サンっつか。




マジヤバくね? っつか軍にこんな人がいるってスゲー怖くね?






なんでもかんでも、感動!とか泣ける!とか言ってんなよ。 



2007/06/17 映画 Trackback() Comment(0)

修羅となりて






monster_s.jpg モンスターズ




「モンスターズ」 / 2004





「復讐」


流行のね、イージーな使われ方のリベンジなんてー軽さじゃ追っつかない
行うのも、やめるのもダメージのでかい情の塊。



そんな業火に焼かれる事を決意し、復讐を果たす事を決意した親父の話。



最近とみに湧いてきた、感情の薄い、浅慮な昆虫なみの人間。



そんな人間?まぁ便宜上、人間としてカテゴライズするとして、



そんなクソの起こした、学校での銃乱射事件で愛娘を失い、
常日ごろから、特に仲が良いあったか家族v
とかって訳じゃなかったんだけど、
どんなに喧嘩をしようと、思春期特有の諍いが起こっていようと、
愛してる訳でね、そんな愛娘を喧嘩別れした後に、
学校でライフルに撃たれ、頭に穴が開き、
糞尿にまみれた死体姿で対面となりゃ、
とる道はひとつしかねぇな。って激情に駆られても致し方なく。




犯行理由を「ん〜?なんとなく?」つって、
ヘラヘラ顔でのたまうクソヤングを血祭りに上げるべく復讐開始。




裁判所への移送中、犯人を拉致し、砂漠の倉庫に監禁。
まだ、あっそー殺せば?と嘯くバカ相手に、死にたくなる程の恐怖を!
ってな訳で、そう簡単に死ねると思うな!と拷問開始。




ホント特別な思考回路を持たない通常の人間にね、
いくら復讐とはいえ、やっぱ拷問とかって
ハードルが高いっつーか、思い切りが必要っつーか、
どーも、二の足を踏みがち。


だーけーど!


これも普通の人間の反応として、
やってるうちに、こーエスカレートしていくっつか、
タガがぶっ飛んじゃうっつか、パッと見どっちがアレかわかんないぐらいの
エキサイトぶりで、でもヤッパ犯人もアレで。っつー密室劇。




低予算ながらも、殴られて流れ出る鼻血の演出に金をかけたり、
主人公2人の演技力の高さで、緊張感をとぎらさなかったり、
(そうはいっても、尺は長いけどねー)


拷問っつー酷いシーンに頼るイージーな演出をしなかったりで、
(そこが、ヌルいっちゃーヌルいけど、リアルだよね。疲れるし。)
心理描写に重きを置いた、タイトな日本人監督の佳作。





終わりはね、あれでいい!



2007/06/11 映画 Trackback() Comment(0)

こわい目がくるよ






『邪眼は月輪に飛ぶ』/ 藤田 和日郎 「邪眼は月輪に飛ぶ」





『邪眼は月輪に飛ぶ』/ 藤田 和日郎 







主人公が70歳の無骨おじぃという
来たる高齢化社会に向けての輝ける熱き血潮の老人エール漫画!!




災いは気がつきゃ傍に。という感じで、
降って湧いて出た、チョー禍々しいフクロウ・ミネルヴァ。
ミネルヴァに見られた生物は全て死に絶えるという凶悪ぶり。




突如現れた、禍を生物兵器として活用しちゃおうZE☆ジミー?と
マッスルぶりを発揮する、プロテイン大国アメリカ。




ところが、メカニズムすら解らない謎の生物という事を
得意技の自尊で軽んじていたのか、ミネルヴァを取り逃がし、
ミネルヴァが逃げ出した東京では、ハッスルしたマスコミが
ミネルヴァを電波に乗っけるという愚行を犯し、日本はほぼ壊滅状態。




手に負えない、けど魅力的な力は自分の物にならなきゃ抹殺!
他人の手にお前を渡すぐらいなら殺してやる!というマッドぶりを発揮し、
人ん家でドンパチ始めるやりたい放題大国アメリカと、
過去、ミネルヴァを打ち落とした事のある猟師の鵜平と
巫女である娘・輪が打倒ミネルヴァを標榜し立ち上がる!




っつーまぁベテランの手腕がキラリと光る有引力の強い設定に、
熱く、ぶっといデフォルメの効いたキャラクター、
クセっつーかテイスト丸出しな濃厚藤田劇調画面に、
これまた今まで積み上げた匠の技が冴える、人情話。






自然や事象等、見えないものへの畏敬の念を込め、
リズムよくサックリと、でも何かを残すように終わらせるその腕は見事!






THE・漫画日本昔話。 



2007/06/08 漫画タイトル さ行 Trackback() Comment(0)

ずっと傍に





何度、お前を倒しその体を開けば満足するのだろう・・・?
今、手を離したばかりなのに、その感触すら消えぬ間に
また、お前を求めて開いてしまう・・・・




トランク



ってな感じで荷造りすら、当日の朝に慌ててぶちぶち込むような、
そんな片付けがチョッピリ☆苦手な白髭ですが、
これで完璧!と思ったら、次から次へとテーブルやらベッドやらに
服やら小物やらが飛散してるのは誰の仕業だろうね?




とまぁ、旅先の台湾で放送されてたアニメが懐かしかったんで







「幽☆遊☆白書 」/冨樫 義博 「幽☆遊☆白書」





 『幽☆遊☆白書』 全19巻 / 冨樫 義博




新雪のような心と深雪のような強大な霊力を持つ少年・仙水 忍が
人間の暗黒面を目の当たりにしてしまい、
今まで妖怪から命がけで守ってきた人間という種そのものに疑問を抱き
滅びるべきは人間全てじゃないのか・・・?と人間に絶望し
これまた若さゆえの純粋さってゆーか、極端な思想を持つ人の常として、
ふり幅でかく、右から左へと極端から極端に走り、
魔界と人間界を隔てる空間を壊しちゃって、デストロイ!


カオスにしちゃって人間なんて皆みんな死ねばいーんだ!計画を立てるが、



これまた極端に陽性で、その主張に揺らぎも悩みもないようなポップで
友情上等!喧嘩上等!昨日の敵は今日の友!拳で語るゼ愛をよ!みたいな
一度死に、霊界の都合で霊界探偵として悪者と戦う羽目になった
浦飯幽助(名前は考えてつけてよ、ママ!)とそのバラエティにとんだ
よりどりみどりな素敵な仲間達に、その計画を頓挫させられるっつー話。




最初はね、なんの事はない幽助が死んだり、戦ったり
幼馴染の頭が上がらないあいつとラヴったり色々やってっけど、




物語が中盤から後半にかけて、何かが降りたかのように
加速度的に面白くなってきて、絵もワシャンと色っぽくなり、
忍少年の話にいたってはもう、ムラムラがいっぱいだから!
おいしそうに育った忍青年には、
忍青年にゾッコンのMでSな妖怪・樹のみならず、
わしもDOKI・DOKI☆





バトルものが陥りがちな強さのインフラをギリギリで回避し、
敵も味方も一面的でない厚みのあるキャラクターを形成し、
時事ネタも織り込み、うまぁく時流を取り込み、
人間への絶望から端を発したとは思えないほど希望を示し、
あっけないほどサラッと平和的に終わった、樹の恋の物語。




よく錬られた、地に足ついた感の強いファンタジーアクションの名作。







飛影がかわいい。 



2007/06/03 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(4)

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