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2017/08/19

ありがとうございました



作家の藤原伊織氏が死去されました。




まぁ、ガンになった時点で「色々訪ねられるのが面倒臭いので」
ってんで、文芸春秋に
「ガンです。まぁいつかは死ぬしね。マージャン楽しいです。」
みたいな寄稿をしてたんで、知ってはいたけど。



最近、短編集だけど新作も発刊してたんで、
もしかしたら長編読めるんじゃ・・・・v メイクミラクル?
っつーか書いてくれ!頼むー死ぬ前に書いてクレーっ!
と思ってた矢先に死去。



・・・・・・・・・・・・・キツイ。

「蚊トンボ白鬚の冒険」藤原伊織 白髭の名前を取った
 『蚊トンボ白鬚の冒険』といい
「テロリストのパラソル」藤原伊織 出会い頭の1発目でオチた
 『テロリストのパラソル』といい
「てのひらの闇」藤原伊織 くたびれたオッサンなのにエラく色っぽい 
 『てのひらの闇』といい
シリウスの道/藤原伊織 侍サラリーマンの矜持にシビれる
 『シリウスの道』といい
「ひまわりの祝祭」藤原伊織 美の持つ不穏さを下敷きにした
 『ひまわりの祝祭』といい
   



 



そこはかとなく漂うセンチメンタリズムに支配されてて、
向こう側で呼ぶ人がいるんだけど、逆行だから見えなくてみたいな
こう、なんだか薄倖感と淡い色彩の幸福感の中間みたいな
ボヤッとした胸苦しいような胸キュンなような
どっちともつかないスイートペインがわしゃわしゃしてて、




ハードボイルドなんだけど、男根主義でなく
エレガンスでヘタレで駄目だけど
知能は高くテンションは低く
やる時はやるゼ!という登場人物がツボをきっちりついてくるのに
血潮たぎる!みたいな盛り上がり方はせず、
淡々といっそぼんやり感が強いのにハラハラで
アクションもミステリも織り込み、シリアス丸出しでもないという




大人の余裕が感じられる、
頭のいい人のバイオレンスへの憧憬を滲ませる作風が大好きでした。




新作が楽しみで全作読むほど入れ込んだ大好きな作家でした。
(短編は長編への習作って感じだけど。)




好みの激しいわしに、楽しい時間を与えてくれた事に感謝します。
どうぞ安らかにマージャンお遣りください。




マジで残念。





次がないってのが死ぬ事。




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2007/05/18 小説 Trackback(0) Comment(2)

-

「その日の前に」/重松 清

「その日の前に」重松 清




 『その日の前に』 / 重松 清






アカン・・・・(号泣)
わかってる、狙いピンポイントなのは理解っていつつも、
ガシ泣き必至、涙と鼻水で顔面土砂崩れな、
誰にも平等にいずれ、そして必ず来る「死」をテーマにした短編集。

死を迎える人、残される人、そしてその後。
人生は死ぬまでの道程と、知ってはいつつも、
日常、常からそんなヘヴィーテーマを掲げ
命いっぱいフルスイングで生活してる人なんてまずいなくて、
幸か不幸か死を迎える「その日」を意識せざるをえなくなった人達の
病気、事故、大人、子供、夫婦、親子 いろんなポジションの物語。

短編集ながら、登場人物が繋がってたりして流れとしてもまとまってる感じ。

あざといまでに「死」を演出してるのはわかりつつも、
どっかこぎれいで、身近な舞台ながら画面の向こうっぽい空気感でも、
こりゃねーキましたわー。あきまへんわー。
まんまと転がされちゃったーって感じ。

いやーちょっと前までなら、鼻くそプッって感じだったんだろうけど、
加齢と共に涙もろくなってきちゃって、とうとうここまできたかーと
一抹の不安と感慨すら覚えるね。

保険とかねー、入っとくべきなのかなー?

2007/02/11 小説 Trackback(1) Comment(4)

- 「スリーアゲーツ −三つの瑪瑙」/五條 瑛

「スリー・アゲーツ−三つの瑪瑙」




 『スリーアゲーツ 三つの瑪瑙』/ 五條 瑛





脳内にね、お腐れ様が住む全女子必見といっても過言ではないほどのアレぶりに
ロマンチックが止まらなくなる事うけあい!な煩悩本。

高村薫でドッキュン−vキタ人は、グハァッvってなるから喜んで!

今ほど北朝鮮っつーファンクで電波な国が注目されなかった頃の発刊とは思えないほどの、
北朝鮮描写や、情報戦といったトコに目をつけたハードボイルド面と、
これまた、あかんがなっ!といったほどでてくる思わせぶりなドッキン−vシーンに胸ぐら鷲掴み!

中学の時に銃を口にくわえてズガンと一発自殺こいちゃった、アメリカ白人で米軍人の親父、
母親の事は何一つ一切知らず、どっからどーみても洋風なルックスを持つ葉山。

心はバリバリ日本人ながら、その容姿では日本に永遠に受け入れられる事もなさそーで、
事あるごとに、自分の出自と自分に対して問答を繰り返す、そんな異邦人なフィーリング。

親父の自殺絡みで本人さえ知らない情報を掴んでる米国情報局のドSタブリッシュ・エディに
チクチクいじめられ、どーみたって可愛さ余って・・・な仕打ちを受けながらも、
下っ端アナリストとして、地味ぃにフェロモン垂れ流しでお仕事に勤しむ毎日。

情報のゴミ拾いのようないつもの仕事の中から、北朝鮮の伝説のスパイ・チョンの動きが出てきて
北朝鮮、韓国、アメリカ、三つ巴の当事国日本を省いた、チョン争奪戦に!

いやー、ここらへんねぇ作家が防衛庁・情報局出身っつーだけあって、なんともリアル臭いっつーか上手い!
正直、でてくるキャラクターはいねぇよ!って突っ込み必至なほどの、
綺羅星のごとき、まぶしい美形揃いなんだけど、っつかそこがイイっvんだけど、
そっこらへんの甘みを支える、精神性やら家族愛やら、国家とはやら、愛国心やらを突っ込んだ
硬派で、ハードボイルドで人情味あふれる内容が、んまぁっ!ストライクっ!
タイトル通り、三つの瑪瑙に込められた想いを軸に展開していく、チョンのドラマに没入。んで号泣。

激しく煩悩を掻き立てるフェロモンプリンス葉山と
その周囲の精神的マッチョな葉山にちょっかいを出し続ける人たちとの絡みにオウッv

シリーズ1作目の「プラチナビーズ」はコレのブースターっつーぐらいの上出来な2作目。

2006/08/28 小説 Trackback(0) Comment(0)

突っ走れジェントルに





「天国までの百マイル」/浅田次郎
「天国までの百マイル」



『天国までの百マイル』 / 浅田 次郎




いんやー、ホントねぇヨかった。っつーかガシ泣き。

なんで百マイルよっ?!
距離感がつかめねーっつの!キロにしてさー。
とブーたれた、30分前のおのれに
フライングニーを叩き込みたくなるほど、予想外にズドンとキタ。


母子家庭で、貧乏のど真ん中で育った城所安男。
バブルの波に乗っかり、一度は不動産で甘い汁を吸ったものの、
パチンとはじけた泡と共に、
熱病のように浮かれていた生活から一転、
金も人も消えたドン底生活へ。




景気のイイ時にはお追従を述べ、
ヘコヘコついてきた自称・友人も、
金がなくなり吸う汁が干上がったとたん、
手のひらを返し蛇蝎の如く嫌われ、ゴミ扱い。


貧乏な子供生活をくぐりぬけ、
今はセレブポジションについた兄姉は
ビタイチ火の粉が降りかからない様にと
情け無用の切捨て御免!


会社倒産と共に別れた妻子への養育費の返済にも汲々し、
まともに3食ありつけない中、
心臓の病気で入院中の苦労し通しの母親が
かーなーり!ヘヴィーな状況に。
救う手立ては手術!
必要なのは神の腕と仁を持つ医者と金!


現在の、学閥にまみれた医学会に全く属さない
奇跡のようなキリスト教系の病院を目指し
安男はまさに虫の息の母をつれ、
百マイル先の天国までボロ車で突っ走る。


高齢者介護問題に、終末医療、医療体制をベースに、
渡る世間は need 銭、中年の恋、
見えざる手、そしてめぐり愛 をまぶし、
どんな角度からでも涙を搾り取る超・脱水システム!


ホントにねー涙なみだ。
もうね、ドラマティック過ぎ!っちゅーのはわかってんだけど、
そ〜れ〜で〜も!
涙と鼻水がジョジョビジョビジョば―っ! 


あっかーんっ!!




っつか、安男を支える女・マリのアゲマンぶりときたらもうっ!
デブでブスで年増っつー
メス的性能は皆無に等しいんだけど、包容力っつーの?
懐のでかいこと、でかい事、ハンパねぇっつーか
もう、神!女神!マリアでメシア!
痛みをやさしさに変換できるっつー
特異能力の持ち主で、ある種、理想の女像。


散々!金に泣かされてきた者の
たどり着いた答えが何になるのかは、
やっぱり、本人の資質と享受してきた環境により決定されるので、
千差万別とはいえ、
この話では「支える小さな手」に気づき感謝。
っつー内容になってるので、
ホント、疲れるぐらい泣いて泣いて泣き止んだら寝るぐらいのイイ話。


単純に、サンマルコ病院のような病院が本当にあって欲しいと願うのみ。




・・・ジャケは失敗じゃない?



2006/07/16 小説 Trackback(0) Comment(0)

恨み節







『冤罪』 / 渡辺 涼夢『冤罪』




『冤罪』 / 渡辺 涼夢





AV業界の裏側丸見えなミステリー!
という内容もさることながら、
著者のIQが190!で森村誠一絶賛!っちゅー煽り、
かつ たま出版 から出てるという、もー読まないでどーする?!
みたいな撒き餌の仕方なんでガブッといってみました。


・・・・・読みずれぇ。。。




IQって芸術活動には関係ないってゆーけど、
小説もそーなんだ。


AVの撮影現場のトイレで覚せい剤を打たれ、
レイプされた格好のままで死亡した美伶。


彼女はなんと警視総監の娘。
そのスキャンダラスかつショッキングな事件を追う、
野心丸出しの品性下劣な刑事・秋葉と
いたって普通な新人刑事・大田黒と
美伶の恋人の主人公・城戸口


を中心に話が展開していき、その過程において、


警察がメンツを保つためにやる冤罪?知ったこっちゃねーよ!
な無茶横暴、国家権力という、
普段は絶対下々の者には意識させない体制の怖さ、
そして、何より強い自己保身パワー
なんかを織り交ぜていく、社会派ミステリー。




いやぁ・・・体制側の狂人ドモはともかく、
ヒロインの令嬢、美伶のキャラのうざいコト・・・
作者の理想の「イノセントな女像」なのか?
ちょっと紙一重すぎ!
ピュアとかいて馬鹿みたいになってるし!
主人公の城戸口なんてせっかくの凄い男前っつー設定なのに
(こっちも理想の男像っぽい)
全っ然!ビタいち、活かせてないしっ! 


その点、容疑者に上がる異常性欲旺盛なゲスそのものなキャラや、
腐敗した警察機構の描写のイキイキぶりたるや、
滲み出る憎悪を感じます。


「冤罪」というマジで洒落にならん、
ついてないにも程がある目にあった人の
絶望、懊悩、苦痛、を書こうとしてるっつーのはわかるけど、


いかんせん、日常生活において口語として使わない熟語や、
一人称から始まって流れた文が、いつのまにか3人称になって、
主語も述語もあったもんじゃねーよ な下手な英文の翻訳のような
アバンギャルドな文体を用いるのはどーかと。リズム悪いし。


AV業界の裏側なら、セキララな程丸見えな 『実録 企画モノ』があるし、
冤罪で怖い司法モノなら『13階段』の方が引力強いしで、
IQ190を活かす余地はまだまだありそうな感じ。


ってかテク云々より人間かな。


(だってさ!IQ190ってアッシュ(by BANANA FISH)でも180なのよ!?
ソレが現実に存在するって何事?
いやいやぜひこれでもかって魅せつけてほしいよ!)





オウムの松本サリン事件しかり、
冤罪っつー恐怖を考えるのはもちろん、


東電OLで犯人とされてるネパール人 ゴビンダさんは冤罪!
と主張する著者のゆうことは今一度
ってかマジでみんなで考える必要アリ。




ってかさーホントきついって!




2006/03/24 小説 Trackback(0) Comment(0)

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