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ありがとうございました
作家の藤原伊織氏が死去されました。
まぁ、ガンになった時点で「色々訪ねられるのが面倒臭いので」
ってんで、文芸春秋に
「ガンです。まぁいつかは死ぬしね。マージャン楽しいです。」
みたいな寄稿をしてたんで、知ってはいたけど。
最近、短編集だけど新作も発刊してたんで、
もしかしたら長編読めるんじゃ････ｖ メイクミラクル？
っつーか書いてくれ！頼むー死ぬ前に書いてクレーっ！
と思ってた矢先に死去。
･････････････キツイ。
| 白髭の名前を取った 『蚊トンボ白鬚の冒険』といい |
|
| 出会い頭の１発目でオチた 『テロリストのパラソル』といい |
|
| くたびれたオッサンなのにエラく色っぽい 『てのひらの闇』といい |
|
| 侍サラリーマンの矜持にシビれる 『シリウスの道』といい |
|
| 美の持つ不穏さを下敷きにした 『ひまわりの祝祭』といい |
|
そこはかとなく漂うセンチメンタリズムに支配されてて、
向こう側で呼ぶ人がいるんだけど、逆行だから見えなくてみたいな
こう、なんだか薄倖感と淡い色彩の幸福感の中間みたいな
ボヤッとした胸苦しいような胸キュンなような
どっちともつかないスイートペインがわしゃわしゃしてて、
ハードボイルドなんだけど、男根主義でなく
エレガンスでヘタレで駄目だけど
知能は高くテンションは低く
やる時はやるゼ！という登場人物がツボをきっちりついてくるのに
血潮たぎる！みたいな盛り上がり方はせず、
淡々といっそぼんやり感が強いのにハラハラで
アクションもミステリも織り込み、シリアス丸出しでもないという
大人の余裕が感じられる、
頭のいい人のバイオレンスへの憧憬を滲ませる作風が大好きでした。
新作が楽しみで全作読むほど入れ込んだ大好きな作家でした。
(短編は長編への習作って感じだけど。)
好みの激しいわしに、楽しい時間を与えてくれた事に感謝します。
どうぞ安らかにマージャンお遣りください。
マジで残念。
次がないってのが死ぬ事。
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COMMENT
無題
- ＞うぉーん、とらねこり〜ん。(抱きつき！)
だんだん年取ると共に、好きっ///ｖつーのが減ってる白髭としては、
激しい白髭フェミコードにも掛からず、楽しませてくれた希少な作家なので
本当、残念の極みだけど、まぁしょうがないってかね。
ありがとざっしたーっ！って脱帽で最敬礼☆っすね！
できれば旅先で追悼読み返ししたいけど、本、重いからなぁ･･･
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無題
- RIPです・・・
白髭タンの愛がこもった文章に、なんだか涙が出て来てしまった・・・おーいおいおい
(ToT)
私は、白髭タンにちなんだ一作しか読んでない私だけど・・・、
白髭タンの伊織先生の説明文、とても的を得ていると思います。
なんだか、優しさを感じるんですよね。この人って。
＞どうぞ安らかにマージャンお遣りください
この言葉、とってもいいネ♪＾＾
素敵な追悼文だと思います。
とらねこ 2007/05/18 20:00 URL EDIT RES