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2024/04/20

策士、策に溺れて溺死





「DEATH NOTE」/大場 つぐみ(原作)小畑 健(画)「DEATH NOTE」




『DEATH NOTE』1〜12 
       / 大場 つぐみ(原作)小畑 健(画)






恵まれた家庭の、苦労知らずの鼻持ちならない、
なまじ優秀なガキの自己実現ストーリー。


名前を書くと死ぬノートっつー
なんとも物騒なアイテムを拾ってしまったが故に、
その才能もあわせて、Wの効果で暴走しちゃった☆
少年 夜神 月(ライト)の
ドリームズ カム トゥルー☆なパラノイック新世界創造記。




DEATHNOTEを駆使して、
善人が馬鹿を見ないで生きていける「善き世」の創造を目指し、
私利私欲でなく、世界中のいらない人間(悪)をノートに書き、
殺し続けるライト。


悪とはいえ、そんな大量殺人は許せねぇ!
とばかりに追う世界機構のすっげぇ探偵 L。


相手を出し抜き、裏読み、腹の探り合いを繰り返し、
頭髪の減りそうな頭脳合戦を繰り返し、
自分の正義を貫こうとするライトとL。


まさかのL敗退、ライト新世界創造王手!
という展開あたりから、ライトの経年故のスレっつーか、
微妙に主旨がずれ出したライトの暴君ぶりが目立ち、
少年漫画にあるまじき黒さを発揮☆


Lに勝利宣言をするときの顔たるや、
エクスタってるからねアレ。ヤバイって。




目的成就の為なら、万難を排し何でも使うといった、
親に会えば親を、仏に会えば仏を斬るといった修羅道を、
最近の若者にありがちな情の薄さで突き進むライトの鬼ぶりたるや、
ホント尊敬に値するんですが、所詮は策。
エモーショナル丸出しで生きてる
ミサミサや松田に比べると見劣りするんだよね。


全てを手段に変換するライトの小賢しさを、
時に軽々凌駕するパッションフルな人達の
時折見せるキラメキたるやすげぇ。ウハッv


すでに、狂信の域まで達した、
ミサミサの月ラヴvぶりはもちろん、
「恋は盲目」な才女高田のダメ女ぶりにも、
感慨深いものがありました。


ライト・・・もしかしなくて、ソッチも凄いんだ・・・。


人は平等ではない。
死ねば、それで終わり。
自分の正義は他人の正義たりえない。
悪意がないからとはいえ、許される事ばかりではない。


何より、神もあの世もない。


といった、子供に向けるメッセージとしてはいささかシビアな、
悪意すら感じるメッセージをブリバリに込めた、
投げ捨て感の強い展開が面白っvな一本!




絵が半端ねぇ、キレイで!
っつかコレ作画が別の人ならここまでの求心力はなかったね!
っつーぐらいの、
人間の情報は8割を視覚が占めるというのを証明するかのような、
バカテクぶりに、もぅウットリ・・・vvv 


やっぱ何でも見かけは大事。


なまじ優秀な為に、
才に溺れ退屈しのぎに始めた新世界創造ゲームで、
「上には上がいる」という世の真理を突きつけられた時の
ライトの精神の崩壊ぶりは見もの。


一貫して、情が存在しない死神・リュークは天晴れ!
なのに抱きつかれて照れるってスイートだよね!
好物はリンゴだし!




「DEATH BOX」を平積みにしてるよくいくツタヤで、
小畑氏の描いた色紙を飾って、


「触った人はデスノートに名前を書きます!」


とかって失笑しかかえないようなウンコみたいな真似してんだけど、
それやめた方がいいと思う。


マジで、店長が痛いほど馬鹿にしか思えないし。
 


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2006/07/09 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(10)

星屑☆ロンリネス







『タッチ』/ あだち 充  南・たっちゃん・カッちゃん「タッチ」




『タッチ』1〜26 / あだち 充





汗、青い空、白い雲、恋、友情、放課後、水着、涙 
と甘酸っぱい香り漂う、あの夏の日のザ・青春物語。


最早いわずとも知れた古典的かつ教則本のような、
ガラスの10代の汗と涙の祭典の成長恋話。


双子の兄弟、克也(かっちゃん)と達也(たっちゃん)。
そして、2人と幼なじみ(←でたよっ!)の朝倉南。




「甲子園に連れてってv」
という南の言葉をその人生の基点に据えた、
男前っつーか軽率っつーかとりあえず、南ラヴvなカッちゃん。


昼夜問わず、野球野球に明け暮れ、
努力努力ながらこれまた人格も良いというパーフェクトなカッちゃん。


対して、双子のお兄ちゃん、タッチャンの方は、だらしなくてお調子者、
ぶっきらぼうだけど・・・ホントはやさしいんダ!
というこれまたダメだけどおいしいトコもってくタイプ。


そんな2人の恋心を捧げられる
プリンセス・みなみチャンといえば、もー
ルックスよく、頭よく、性格よく、なおかつ新体操やってて
それも大会とかに絡めるぐらい上手、
こんなパーフェクトな女に嫉妬で攻撃しようものなら、
返り討ちにあうのが目に見えてるんで、
周囲の女も不可侵というか、
いささかアンタッチャブルな感じで羨望スタンスで望み、
女子にも人気 v という、これまたザ・ヒロインぶりを発揮。


南好きを隠そうとしないかっちゃんと、
その気持ちを知ってる南ちゃんは
本人たちは名言しないにもかかわらず、
周囲からはパーフェクトカップルとして認知。


っつーか、南チャン実は手のかかるタッチャンが好き
っつー、割と支配者タイプ。
でも、はっきり言えないし、
っつーかカッちゃんの努力ぶりとか見てたら揺らいじゃうしで、
三者三様、うじうじモジモジすっとろく隔靴掻痒な事してたら、
カッちゃんの甲子園出場が決定!


やったよ、かっちゃん! 愛のパワーだよっ! 最高だよアンタっ!
っつー喜びもつかの間、大会前日に交通事故で死亡!!
しかも子供をかばってっ!!


ヒーローすぎ!




・・・・いやぁ。。どんなブースター扱いだよ。
びっくらしたわい。とよもやの展開で盛り上げ、


「綺麗な顔、してるだろう。死んでるんだぜ、それ。」   と


涙を搾り取るようなたっちゃんの名台詞を残し、
エースを失ったカッちゃんチームはもちろん敗退。


そっから、カッちゃんがいなくなった喪失感と恋心が
ごっちゃになったりで、
両思いの筈がまたまたヤキモキな2人の関係に。


カッちゃんの代わりに南を甲子園に連れて行こうと
奮起するたっちゃんの変貌ぶりと、
かっちゃんの死後、すぐタッチャンかよっ!この尻軽め!
みたいな陰口を叩かれる南ちゃんに
なんとゆーか人の世の悲哀っつーか栄枯盛衰、諸行無常を感じます。


(っつーか他人の恋愛によくもまぁ関係のない第3者が首を突っ込めるよな
それが嫉妬丸出感情なのに、割とやらかしちゃう。恐ろしいぜ、ティーンズ☆)



そして、永遠の名作として残るべくのハッピーエンド☆☆☆


「上杉達也は世界中の誰よりも朝倉南を愛しています」


うっはぁっ!かゆっっ!カユイけど、名台詞だよこりゃ!




本作はもちろん、アニメといい、アニメの主題歌といい、一世を風靡し、
ニュース枠に「南ちゃんを探せ!」コーナーまでできた
スポーツ(幼なじみ)ラヴモノの金字塔!




っつーかさ、南チャンを探せ!って後半、
っつーか途中から、スポーツやってる女子ならもー誰でもいい!
みたくグダグダになってたのが・・・


だって企画が無理だよ。南ちゃんはそーはいねぇって。




2006/04/11 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

ノンストップ・秀樹!






『DEATH NOTE』/ 大場 つぐみ(原作)小畑 健(画)『DEATH NOTE デスノート』




『DEATH NOTE』続巻中 
/ 大場 つぐみ(原作)小畑 健(画)






いやぁ〜よくもまぁあの「少年ジャンプ」で
こんな挑戦的なモノが掲載されてるなぁ〜


と感心しきりの、
歪んだ形の「努力 友情 勝利」をコンプリートした頭脳バトルもの。


「名前を書くと死ぬノート」っつー
べったべたなネタをここまで面白くできるのが凄い。
関係ないけど、白髭の友人が
思春期につけていた悪口ノートってぇのも、結構なブツでした。





死神が持つ「デスノート」が 
夜神 月(やがみ ライト)に拾われ、
デスノートを持つライトによる、
キラとしての新世界創造記的な内容なんだけども


全てにおいて恵まれた環境で生育し、
かつ頭もルックスも抜群にいい、平成ベビーのライトの
2日酔いの朝の喉のようにマグナムドライな乾いた発想がキラリ☆と光る、
いっそ残忍なまでの、
目的遂行のためなら万難を排すみたいな猟奇的なトコが見ものv




法律で因果応報が適用できなかった、
クズのような犯罪者をノートに書いて殺し、
生殺与奪の力を持つ自分が神・キラとなる、
悪質な悪を見逃さない素敵な社会vを創るべく
日夜、人種を問わずノートに書き込みを続ける まったなし!鬼兵ライト。


そしたらまぁ、半端ない勢いで、
悪人とはいえども一応人がバンバカ不審死を遂げてるんで、
警察やらがキラ狩り捜査を開始。


捜査を指揮するなんだかすごい探偵 L と、
もはや主役とは思えない悪役ぶりを披露するライトとの
神経衰弱のような頭脳戦に!




激戦の末、準主役のLがまさかの死亡!


っつーえぇっ?!な展開!


そんときのライトの顔ったら・・・
マジ怖ぇから。あんた極悪すぎっから!


えー?じゃぁライト、神になっちゃう?独走しちゃう?
と思いきや、「デスノート」が増えたり、
間抜けな死神がいたりで、新世界創造レースは大混戦!


さーて、どうなる?!といった具合で、
予断を許さない展開を続行中。


結構、斜め路線な視点からの人間心理をついた展開や
腹の探りあいの推理合戦なんかがメイン所で、
バカ綺麗な絵がまたっ!
2次元とはわかっていつつも、つるっつるっ☆のお肌ぶりに
正直、嫉妬と羨望を禁じえません。舐め、、いやツネリたくなるから。


主要登場人物全員がそれぞれ、
かなり魅力的なんで、そりゃあ人気もでるさ。


白髭は、正念場では軽くライトを凌駕すると思うぶっ飛んだミサミサと、
予想を覆して、実はキラを追い詰める重要人物になりそうな
バカ松田にそれぞれ3000点!


今現在、死神すら超えた鬼ぶりを発揮する
ライトがどこまで悪くなるのかが楽しみvv





******************************************




シャレで「DEATH NOTE」最終回を予想してるトコを発見。
コラージュで作った作品だけど面白い。なかなかありそうなオチ。


ってかDIOは凹んだけど、ライトはさすがだね!頑張りやダ!


見てみる




2006/03/10 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

ちょっ・・・はやいよっ!






『道士郎でござる』 / 西森博之『道士郎でござる』




『道士郎でござる』1〜8 / 西森博之





白髭の「新刊の発売が楽しみな作家のベスト☆イレブン」
に入る程面白いのに


えーっ?!っちゅう早さで終わっちゃったよー!どーゆーこと?
メジャーじゃないの?まさかねー。


まぁでも、どこまでも膨らみそうな美味しい要素いっぱいなのに、
とりあえずキッチリ終わってなおかつ、
面白かったんでヨシとするしかないのかな。




ネバダ州から帰国した、
日本を履き違えた生粋の日本人・桐柳道士郎
未だ鎖国中のような日本観を持ち、
ネバダでネイティブアメリカンから戦闘術を習得し、
文字通り鋼の肉体を持ち、日光江戸村のような衣装に身を包む・・・
その姿たるやまさに現代の武士!


そのあまりの武士ぶりに、
最早突っ込めない周囲の人間を巻き込み置き去りにし、
わが道、すなわち武士道を貫く道士郎の、
周囲との差異から起こる学園コメディを軸にした、
一番最初に道士郎に巻き込まれた
ごく普通なチョボめの健助の成長ストーリー with ほんわかラヴv




人は置かれたポジションに対応するべく
自分をもっていくと言われてるように、
武士な道士郎に「殿」と呼ばれる事になった健助の
腹のくくりぶりがしびれるゼ、こんちきしょうっ!


ってか、道士郎のタイムトリッパーかのような
武士ライクな行動がもー最高!
いらない、文明開化なんていらないよっ!
いつまでも馬にのって、野草に詳しい人でいてYO!


道士郎の兄の現代風のカッチョイイ・麗一、
異様に若い夢見がちな母親・マリエ、
健助にゴリラな早乙女(本名:前島)ヘヴィーな家庭環境のエリタン 
と主要登場人物はもちろん
屈折した悪のはずの芝山、トンガリ中学生キッズの達吉、
悪名高いバカヤンキー高校’sの皆さん と悪役もそれぞれ、
笑いのポイントをしっかり押えつつ、人物設定がキッチリしてて面白いったら!


いやぁ道士郎に影響されまくって、
名前まで変えちゃった早乙女の突き抜けぶりたるや、見事。


そしてなぜにそんなに麗一にトキメイてるのか!




ってか、達吉も勝手に名前変えられてるし。
ってか前世とかまで決められちゃってるし。


道士郎の脳の仕組みなんて、
ニューロンとかじゃなくて武士回路で脊髄反射だからね、
しかもそれに反応して動く体がレンジャー隊員並みの頑丈さ。


そんな奴が戦国時代よろしく、
高校生活をアグレッシブに送るってぇんだから、
そりゃワンダフル☆トラブルも起きますわ。


この独特の間とヌケた感覚の笑いって
この作家特有で、かなり笑える!


あー、面白かったのに最終巻でかなり早回しな展開で
終わってしまったのがホント、残念!もったいねー。


ってか本当に何でよっ?!まだ続くと思ってたのにぃっ!
これが人気なくて打ち切りとかってねーだろ?!
馬鹿じゃねーのか?納得できねーよっ!




2006/02/24 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

人間はご飯でデキテイル






『天才ファミリ・カンパニー』/ 二ノ宮 知子『天才ファミリーカンパニー』




『天才ファミリ・カンパニー』

スペシャル版1〜6 / 二ノ宮 知子







いんやぁ〜面白い!爆笑!
経済に興味が湧きつつ、よいこらしょっと
ヤル気になっちゃったりなんかするアッパー系の傑作。


父親が先立った、母子家庭の夏木家。
苦労過多な世間一般の母子家庭像ではなく、
天才高校生である勝幸と、
一流企業に勤めるバリキャリの母親の強力タッグで、
経済的には超・安定。


その才に磨きをかけるべく、
アメリカに留学そして経済界のプリンス☆
とサクセスロードを夢見る勝幸の前に、
母が連れてきた再婚相手が登場したときから、
安定した生活が一転、
フリーフォール並みの勢いで波乱万丈の非日常に!




夏木・母の再婚相手、謎のニコニコ小説家 田中荘介
その息子、超・ナチュラル野生児の春に
嵐の海の小船のように翻弄される、唯我独尊、傲岸不遜を地でいく
いけすかない天才高校生・勝幸。


数字と理論で成り立つ勝幸のキャパには入りきらない
規格外の人物に、反発、無視、対抗と
思いつく限りの抵抗を試みるがことごとく大破。
天才的フィジカリストな2人には歯が立たず、
だんだんと影響されはじめる・・・


クールでニヒルでお金が大好きな
テンション低めの勝幸が人間的に砕けていく様と
春の全人類的規模な器のでかさ、
夏木マニアの級友・有吉のネジの飛びぶりがもー見もの!


春はね、もう惚れたら厄介だろって解ってるんだけど、
絶対惚れるっちゅーぐらいヤバイのよ!
ホント、しゅてき・・・vvvだし、
有吉なんて実母にマジ号泣されるぐらいの変人で、そのイカれぶりたるや、
多分母胎に何か置き忘れてきたかのようなハジケぶり!
いやーゾッコンですわ。




勝幸の天才ぶりはもちろんの事、
何かに突出した人間が全て「和」の国日本を出て
海外で活き活きと暮らすという、結構な皮肉に満ちたストーリーもグー!
(もったいないよな〜、コレが頭脳流出ってやつかぁ)




家族とお金と人間関係っつーヘヴィーなテーマながら、
サクサクッとイケる内容に拍手!


マジで経済を勉強したくなるっ!




ってか、有吉最高ーっ!ビバっ有吉!そして、がんばれカッチー☆



2006/02/22 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(4)

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