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2024/04/21

親子丼、どっちにするの?!






「正しい恋愛のススメ」 左:竹田 右:護国寺「正しい恋愛のススメ」



『正しい恋愛のススメ 』1〜5/ 一条 ゆかり





でたぁ、一条マジック!感炸裂な、オっサレ~☆恋愛漫画。



ルックスも家庭環境も頭もソコソコ、
何もかもに恵まれ「飢え」を知らない
無気力なテンション低めの高校生・竹田 (17)(ムカッ←あっ、つい・・・)


そんな、竹田がある日腹に一物ありそうな癖のある委員長、
護国寺の手引きにより1晩5万の出張ホストに変身!


もーちーろーん!
女にも困った事がない竹田くんは経験値も上のため、
初ホスト体験にも関わらず上手にクリア!
彼女はいるけど、その非日常に味をしめた竹田は仕事を続行。


そして仕事で出会った、仕事も出来る、金もある、
イイ女・玲子(熟女)に本気になってしまうが
玲子は今つきあってる彼女・美穂の母親!
そして、その斡旋した出張ホスト会社の社長は離婚した父親でゲイ!


ガビーンな竹田!どうする?!竹田っ!




とまぁ、アップダウンの激しいシチュエーションで
ガウジャス☆に展開する恋愛夢物語。
やっぱりイイ女=ソバージュだったり、旨いご飯、いい宿が出てきたりと
微っ妙〜に、バブル魂をくすぐる演出、小物がコレでもかっ!と満載。




な、うえに!都会のさびしい女心をくすぐるかのよーな、
出張ホストではなく、出張エスコート(セックスはオプション)という
金で買う「愛」の肯定がポップに、あらゆる角度からつめられてて、
その手管たるや、さっすが、一条マジック!


女に夢見させたら日本一!すげぇや!



若さとベテランの女、両方に翻弄される竹田よりも、
なんだか薄暗い闇を持つ、
護国寺の「おめー10代じゃねぇよ!」っつーキャパの広さにK・O!
ただのスレきった、すれっからしのスカシ野郎じゃなくて
大切な人を一途に思う真摯さを残してるのがまたイーのよ。護国寺。




年齢問わず、女に夢を見させる、恋愛漫画マスターの一撃!
喰らっちゃいナ!YOU喰らっちゃいなYO!




でも真には受けんなYO?





 

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2005/12/08 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

願い






「TOMOI トモイ」 /秋里 和国「TOMOI」




『TOMOI トモイ』/秋里 和国弐




なんともやり切れん程の悲しみに満ち満ちた話。




主人公トモイはルックスもよく当然のごとく高慢で
毒舌家な自分大好きvな医者。
周りがうるさいと日本から抜け出てきたNYの赴任先で
自分がゲイである事を自覚。


わりかし、勝手な初・男性恋人ステインとの蜜月もつかの間、
ステインは元・彼のエイズ発症を機に帰郷を決意。
トモイは初めての男と初めての別れを経験。


その傷心の中「運命の人」マーヴィンと出会い
それこそ、運命の歯車が回り始める。




舞台は1980年代、エイズに関して「ゲイの奇病」との
無知からくる偏見が蔓延っていた時代。


「同性愛」に関してもWHOが病気として位置づけていた
バッシングの激しい時代のマイノリティとしての話。


なので、最近はやりのボーイズラブといった
ポップな同性愛話とは大きく違い、
かといって、持ち上げてる訳でもなく、
単に「ひとつの形」として描かれているのが凄い。




運命の人マーヴィンとの強烈な別離。
そして「生きて」とのマーヴィンの遺志により
自分で死ぬ事が叶わなくなったトモイの苦痛。


死と終わりを求め、戦地アフガニスタンで医師として働き、
そこでやっと!一筋の蜘蛛の糸に触れたかと思った矢先の
マジこれでもか!な絶望。


もう、辛いツライ。
見てるこっちが辛いほどの悲しみ。
トモイの絶望たるや・・・ってなもんですよ。




「神がもう死んでもいいというまでは生きなくてはならないんだ」


との言が出てくるんだけど、その縋る神が残酷な場合どーしたらいいの?



トモイは楽になれたのかな?
ちょっとは救いがみつかったのかなぁ?(涙)


ゲイとか関係なく「喪失の悲しみ」を描いた、号泣必死の腹に来る名作。






涙エグエグでイタイ。


2005/12/08 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(0)






red.jpg「天(そら)は赤い河のほとり」



『天は赤い河のほとり』1〜28/篠原 千絵




タイムスリップ歴史モノ大河少女漫画の金字塔といえば
終わりの見えないハードラブストーリィ☆「王家の紋章」ですが、
また、それとは違った視点から切り込んだ名作がコレ!




微妙に描かれる時代がずれてたりして、かぶることなく安心して読めます。
ってかテーマ設定がそもそもちがってるので、
同じ要素を扱っててもこんだけ違う風呂敷が広げられるんだと感心。


主人公・ユーリは現代で恋人氷室くんとデート中に
古代ヒッタイトで政権支配を計画中の強欲皇后ナキアに生贄にすべく
魔術らしきもので呼び寄せられ、
あわれ言葉もわからない土地にタ~イムスリップ!


当然言葉なんかわかるはずなく、
周りの景色はといえば明らかに日本じゃないし!ってか何?!
とパニックになりつつ兵士に追われるので、とりあえず逃走(正解


その間に、軽めのヤサ男カイルに助けられ
そいつが皇后の敵対する義理の息子だったりして、
そこからユーリ(儀式に必要な生贄)奪取の混戦模様に突入。




現代から何の前触れもなく、とつぜん電気もガスも水道もない
古代ヒッタイトにスリップして来たため、家族、友人、
何より氷室くん(デート中だったからねぇ)が恋しくてユーリ、ロンリー!




ところが、最初は嫌だった、ヤサ男カイルは実はいいやつで、
皇后はもー徹底的に真っ黒の容赦なき強欲女、
そんな鬼女に命を付け狙われて何度か助けられるうちに・・・///




とお約束のラヴモードが加わり、
ユーリの真っ直ぐな身分制度のない現代気質もあわせて
「スコヤカ建国」をテーマに打倒皇后ナキア!


レッツ、国取戦開始!


なにやら、伝説の「イシュタル」様になっちゃったりして、あらまぁ大変。




わりと白黒はっきりした設定に、
胸キュンvラヴモードがあふれんばかりに織り込まれ、
テンポよく史実、戦闘シーンが進むため長編ながら
サックリ最後まで中だるみせず読めます。


ってか、コレがこの作家の巧さで、つぼを的確に
「お客さ〜ん、凝ってますね〜」ってな具合に突いてくんのよ!


でてくる、男性キャラにしたって
「エ〜っvv白髭、選べなぁい、でもぉやっぱりぃ〜・・・エ〜っvvv」
ってな感じにいろんなタイプを網羅ですよ!
しっかもちゃんとツボついてやがんの!それぞれ!あぁんッ!


まー、ユーリが古代ヒッタイトで生きる事を選択し、
そこでの活躍ぶりがメインな話ですが、
最初の氷室くんはいずこに・・・?!
(デート中に相手が行方不明ってめっちゃ後ヒクよね。)
ってか家族とかマジショックだよね。ってな感じの
現代を顧みないぶりはユーリの若さと、今を生きてる事の
いっぱいいっぱいさを強調しててグー。


「統べる者」と「それを支える者」それぞれの人物描写がはっきりしていて
仕事をキッチリこなしているため、
話に幅があってもちろん読み応えのほーも十分。




でも、実際にこんな昔過ぎる時代にトリップこいちゃったら、マジ即死だよね。
絶対、嫌だよ。ダメ、ぜったい!






だって、ケーキとか食べらんないのよ?! ・・・フゥッ(気絶)

2005/12/07 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

全てをあなたに



t.jpg『トーマの心臓』




『トーマの心臓』 / 萩尾 望都





「愛」という感情の純粋成分を濾過して結晶化したような物語。



・・・はぁっ、、もうたまりません。
胸がキュンキュンして止まりません。

ギムナジウムという閉鎖された環境の寄宿生活で、
性に未分化な時期の少年達が
それぞれが持つ家族や自分への葛藤を抱えながら、
「友情」というには重く「恋愛感情」というには純粋すぎる想いで
自分と相手に対し真摯に対峙しようとする姿勢に、もうっ・・・アカン!




「あなたの為に」「あなたが好きだから」なんて言葉はそりゃもう、
擦り切れるほど、腐るほど、使われてる愛の言葉なんだけど
ホントに実行しちゃったよ!
アンタ、素敵だよっ・・・激・格好イイよっ!惚れたよっ!
愛は盲目だよ!ってか盲目すぎ!




っつー内容に、もう眩しいやら、甘酸っぱいやら、切ないやらで
センチメンタル筋肉がえらいことになりますワイ。




誰にでも愛された本当に天使のようなトーマの愛情の深さと純粋さと
ユーリの哀れなまでの頑なさ、
自分の事そっちのけでフォローにまわる
オスカーの愛情たっぷりの大人っぷり!




に、ホント胸苦しくなるほど静謐な気分に。






オスカー、あぁオスカーvvv素敵すぎ・・・・(鼻血) 



2005/11/17 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(2)

嫌い、死んじゃえっ!



「団地」という日常丸出し装置を舞台にした、
超常現象炸裂、非日常物語。




『童夢』どうむ /大友 克弘


doumu.jpg童夢





緻密に描き込まれた、硬い絵に
子供、親、働き中年層、捨てられた老人、障害者、ダメ人間、狂人と
団地に生息する全てのジャンルを網羅するような濃密な人物描写。
完璧!と言い切れるような画面に、ストーリー構成に
おぉうっvvとハートわしづかみ!




凄まじい超能力を持つモノ達の陰惨バトルにも関わらず、
動機が幼心で童心っつー、自分に対してピュアピュアリーなモノだけに、
無機質でもー容赦も配慮もないんですワ。
制御ができない事、修羅の如し。
気が変わること、タッチランプ如し。
巻き込まれるだけ災難だわっつーような、暴れっぷり。


嫌い→いらない
好き→好き
面白そう→やってみる



という、二元理論。いやぁ、いっそ清々しいネ。



狂気を匂わせるガラクタ山盛りの部屋や、
白雉な笑顔、ベビーカーに乗せた人形を連れ歩く狂婦人 等
スパイスが効いててたまらんチン=☆


「幼児性」をここまで多面的かつ的確に
表現できてるなんてめったにないね!
「ママッ」っちゅう、えっちゃんの声が聞こえるもん、だって。



最後の1コマまで完璧!な画面にマジチビリっ!ホント凄えっ!!




よっちゃん、気持ち悪いなんて思ってゴメンね。わし素直だから・・・(涙)





2005/10/31 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(0)

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