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2024/04/19

鬼ババが来るっ!!






『闇のパープル・アイ』/ 篠原千絵『闇のパープルアイ』



『闇のパープル・アイ』1〜12 / 篠原千絵






変身モノで、ホラーでサイコサスペンスで悲恋モノという、
ロマンティカ要素をこれでもかっ!と詰め込んだ
乙女心☆胸キュン!小田切にトラウマ v な豪腕少女漫画。




なんだか最近濃くなってきた、
腕の痣が気になる今日この頃の女子高生・倫子、
実は、倫子は豹に変身する変身人間だった!


ってか、そんなん急に言われても・・・
ってな訳で能力をコントロールできず、
ピンチに陥ったり、怒ったりしたら、
豹に変身して敵を食い殺しチャウ☆


倫子ショック!かなりショックっ!




そんな倫子の秘密に気づいた生物教師・曽根原。
変身人間はいるっ!と証明しようとして出来ずに
学会からスポイルされた父親の恨みと無念を一身に吸収し育った娘
曽根原(サイコ)薫子に目をつけられ、
少女漫画として、いーのか?ここまでやっちゃって?
な追撃を受ける倫子。


そのあまりの執拗さと陰湿さに、当時度肝を抜かれました。
クズを雇って襲わせる、拉致監禁、薬物投与、身内の惨殺、
関係者を使った脅迫 等 あんた、日本警察をナメてんの?
ってか一介の生物教師なのに凄腕の殺しぶり!


白髭、マジびびりました。曽根原メッチャ怖ぇ〜。




そんな、クレイジーティーチャー曽根原から倫子を守るべく奮闘する、
幼馴染で好きあってる・慎ちゃん。
慎ちゃんも普通の学生なのにかなり頑張って対抗します。
愛のパワーで。


そんなヤヤコシイとこに倫子と同種である
フリーライター小田切貢が絡んで、話はいよいよ混迷。
しかもね!小田切は黒豹なの!
社会人だし、頭もいいし、何といっても顔がイイっ!
そして強引 v な小田切の手管にオチテ、
倫子はヤラれちゃいます。薬盛られて(爆笑!)


色男で大人な小田切が何でそんなコトしたんかっつーと、
豹人間は総じて短命種なので、
当初、倫子の気持ちを待つつもりだった小田切は最近増えた吐血に、
そろそろ寿命を感じて、なんかまぁ焦ってたわけよ。


倫子も色々洒落にならない曽根原の危機から
何度も体を張って救ってくれてた小田切に
ちょっと、傾いてたからまぁイイヨね!この場合、アリってコトで。


最後の最後まで体を張って倫子を守りきり、
慎ちゃんにバトンタッチして、
小田切はムチャ格好よくフェイドアウト・・・クゥ〜ッ!!


小田切との、世界で一人の純血種となる子を孕んだ
倫子と慎ちゃんのその後物語と、
純血種・麻衣とま〜だ追ってくるターミネーター・曽根原の攻防戦。


最後まで、スピーディーに展開し、
かつそれぞれの愛情を貫いて生きる登場人物に
ズギャンと引き込まれ、どっぷり漬かれます。


『闇のパープル・アイ』/ 篠原千絵


はぁ・・・小田切、カッコイイ・・・vvvv


倫子の首に絡んでるのは小田切・黒豹時のしっぽv





これ、ドラマになって、倫子を雛形がやってたんだけど、
変身すると洋服が破れて裸なんだけど、
それがどーみても雛形じゃなくて吹き替えなのが・・・


お色気サービスでけっこう裸シーン(でも乳とかは見せず)
でてくるんだけど、えぇっ?どーみてもさっきのシーンと体の太さが違う!!
というしごく現実的な事に微笑。



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2006/01/27 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(6)

鬼きたりて






「YASHA 夜叉」 / 吉田 秋生「YASHA 夜叉」




『YASHA 夜叉』 1〜12 / 吉田 秋生





「遺伝子操作」とウイルスというありがちな題材を
取り扱いながら、スイスイよませ、かつプロットがしっかりした
ハードボイルドdeロマンスフルな規格外少女漫画・傑作。




沖縄の離島で暮らす小学生・静の
穏やかで太陽の匂いがする生活から幕をあけ、


一転、血と硝煙が立ち込める陰惨かつダークサイドな世界に引きずり込み、
最後まで休むことなくたたみ込むストーリーはさすがっ!!




遺伝子操作により誕生した人類を超越した能力を持つ双子「静と凛」



静はその生い立ちを産みの母に隠され、
研究所に見つからない様に最新の注意をはらわれ、
愛情に包まれ、環境にも恵まれて穏やかな幸福の中に育つ。


研究所から母が逃亡して以来探し回る、雨宮に見つかるまでは。




凛は受精卵から誕生した「新人類」として
日本国内で絶大な力をもつ雨宮家のカードとして
当然の如く肉親愛などには恵まれず、
その能力を最大に発揮できるような教育を受け育つ。


アメリカの研究所で誕生した「受精卵」から始まる、
権力と金、欲と愛情、に満ちた
サスペンスフルでセンチな内容にもードッキドキ。


人類に2人しかいないが、誰よりも憎く
誰よりも自分に近い 静 を憎悪する凛の葛藤。
双子ゆえに特異なテレパス能力を持ち、
お互いがダイレクトに理解できてしまうが故の理解と反発。


最高の能力を持ち、人類を掌握しようとする凛の狂気と絶望。


その凛と共にどこまでもあろうと決めた、尊


凛の心情を理解はできるが、大事な周囲の人を守ろうと凛と対立を決めた静




日本国内にも関わらず、バイオハザードや
パチパチドンドンな銃撃戦っつー非日常が舞台ながら、
骨子が「明暗をわけてしまった双子」に置かれている為、
足元がしっかりしてて、骨太。


しかも、墓に連れて行きたい超名作
「BANANA FISH」に出てきたシン=スウ=リンが、
大人になって出てくるオマケつき!


あいかわらず、ナイスポジションで
おいしいトコを持っていくイイ男っぷり! アアンッ///




「BANANA FISH」は越せない
(もう別枠だよ)ながらも、こーれーは名作!





さて、本当の夜叉は誰だ?







 

2006/01/08 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(2)

悩める ”聖” 少年

日本って昔はホント八百万の神の国だったんだろーなぁと
だだっ深い森とか、
サファイアみたいな色の海とか、
「もののけ姫」とか見てたら ふっと思いましたわな。




そんな、神在りし国の頃、神と交流できた巫女(シャーマン)の家系である
現・シャーマンで名家の頭首、神事に事長けた剣の名手
布椎闇己(ふづちくらき)少年(16、7ぐらい?)を主役に
日本神話ぐらいの創世記時代までさかのぼり、古事記やらを紐解きつつ
オカルティック世界を、現代テイストで味付けしサクッっと読ませる1作。




『八雲立つ』1〜19 /樹なつみ




いんやぁ〜、面白いであるよ。コレは。
設定は現代なんだけど、過去編として弥生時代(?)ぐらいの話と
いったりきたりして、進んでいく話としての分厚さといい、




闇己の「子供なのに、大人にならざるを得ない環境」や、
「そこまで割り切れない葛藤」 とかいった心的描写といい、


昔から続く「袖振り合うも〜」な縁を象徴する 七地健生(友人)との絡みといい、


ここらへんの、孤高にならざるを得ない魂を救い上げる大事な人間 とかいう
関わり合いは「BANANA FISH」のアッシュと英二のようで、
非っ常〜に胸キュンっ!ってかキュ〜ンっ・・・なのよっ!!



少女漫画にしては、いささか登場人物の年齢が高めなんだけど、


ソッコがまたねっ!コレねっ!ねっ!!



樹氏の話は自立した人間を基にした上でのストーリー展開なので、
どうしても、そうならざるをえないのよ。




それでも、七地の包容力なんて大学生のモンじゃないけどねっ!何事よっ?!


とまぁ、骨太な話を軸に、少女漫画として課せられる使命はキッチリ消化!



・スウィートな恋愛話クリアー!もちろん、片思いアリマス。
・教室でのひがみ、妬み、羨望がらみの陣取り合戦クリアー!
・家族間での価値基準の齟齬から生じる不和もクリアー!
・学校に伝わる怪談もこれまたクリアー!
・あぁんvか〜わ〜い〜ぃ〜☆な 乙女心花吹雪なシーンもアリ
・そして、メインである純粋な「友情」話もクリアー!
(そこに辿りつくまでの友情と愛情どっちが大事なのよっ!といった
 自立してなきゃどっちも無理だよ、ハニー 的なひと悶着もアリ)




まー、ほんと見所満載。あの世もこの世も大変ですわい。色々。




それにしたって、この話のラストのたたみかけにはヤラれる事うけあいっ!
くるっ!マジ、来まくりまくるよっ!




「アブバブバっ・・・ぐ、くらちゃん・・・・っ!!!」(ズキュンvv)




八雲立つ /樹なつみ八雲立つ PC



2005/10/08 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(2)

あの日



毎日毎日、暑いです。
鉄板の上でやかれた、タイヤキよりも、
当時、原爆のピカにさらされた人たちの脅威たるや
筆舌に尽くしがたいものだったと思います



最近、原爆投下されて、すなわち戦後60年という訳で
あちこちのチャンネルで原爆投下についての特集が組まれてました。



そこで多かったのが原爆投下当事者達も含む、アメリカ人の意見として




「原爆は戦争を早く終わらせる為に、必要だった!」




むしろ感謝してよっ! といわんばかりのあつかましい意見です。



もちろん、「「核」で一方的な実験的殺戮をやる必要はなかった!」派も
いるにはいます。



当時の人間が(今は老齢)原爆投下記念デイに、当時の軍服をきて
あまつさえ頭にはキノコ雲をあしらったキャップをかぶり、
毎年恒例の広場に集いバーチーをしてる様子には、心底、嫌悪感を覚えました。



「こいつらみんな、焼け死ね!馬鹿!」と思いました。


 

アメリカサイドの都合のいい、教育を受けて「必要悪よ!」と
知った風な口をきいてるヤング層にも




「この腐れボケがいいように操られやがって!
なにが自由の国だ、馬鹿!」
と思いました。





さて、こんな個人的なムカツキはともかく
当時、広島で被爆した、ある女性の話である



夕凪の街 桜の国

 


『夕凪の街 桜の国』
 / こうの史代

















特に、政治色が強いわけでも、残酷被爆模様が描かれるわけでも、
悲しみ、苦しみをハードに訴えるわけでもなく、
その後、生き残った人たちの生活を淡々と柔らかな絵と話で綴ったもので、
その「日常さ」ゆえにキます 。しかも、ヒロシマをウリにしてるわけでなく、
あくまでも、主人公はその女性である人間。




「はだしのゲン」で麦のように生きろ!(名言だ!)
といっていたように、ちゃんと「生きて」るんです!
悲劇のヒロイン気取るわけでなく、斜に構えるわけでなく、
恨み骨髄入るわけでなく、葛藤の中でちゃんと「生活」してるトコ!
そこが、もーなんっつーか 余計に・・・・




特に、主人公がやっぱり死んでしまうんですけど、そん時の




「 嬉しい?
  十年経ったけど
  原爆を落とした人はわたしを見て
  「やった!またひとり殺せた」
  とちゃんと思うてくれとる?   」






「 ひどいなぁ
  てっきりわたしは死なずにすんだ人かと思ったのに・・・ 」

 


 
というセリフには、もうアババババ・・・



そーです、直接、間接を含むなら
まだまだ現在も原爆で死んでる人はいるんです。

やったな!アメリカ!! 満足か?
唯一、実験 のできた国で、データ がわんさか取れて、
どーせ、黄色人種の国 だから胸も痛まんしなっ!!



・・・・はぁ、戦争は勘弁してよ、マジで。 



 
 

2005/08/09 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(0)

深淵

『真夜中の弥次さん喜多さん』
それ単体でも十分楽しめる内容だが、
それが序章になってしまう程の傑作!!



弥次喜多 in DEEP / しりあがり寿




『弥次喜多 in DEEP』



       全8巻 / しりあがり寿
 








もう、もうっ!1巻、1巻ごとに違う角度で号泣するほど、
毎巻、センチストーリーがシュールかつエグイ描写で展開され、
読み終わった後、ヤジきたワールドから抜け出すのに苦労するぐらいのディープさ。



しりあがり寿はどこに行くんだろう?とマジでハラハラするほど
終わりに向かってのたたみ掛けが凄まじい!


もぅコレは文学。 いや文学だから偉いって意味じゃなくて。
その表現に、魂、揺れまくり!鳥肌たちまくり!



絵が汚いからって読むのを躊躇している人は
猪木ビンタを喰らったつもりで、是非!読むべし!!
っつーか読まずに生きてるなんて、人生ちょっと無駄にしてるから!



ホント、涙で前がみえましぇん。 えづきまくり。 慟哭しまくり。 



あ、でも世界の中心で愛を叫んでるよーな楽チンな人には向かないかな。





2005/06/13 漫画タイトル や行 Trackback() Comment(0)

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