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『薔薇のために』
『薔薇のために』1〜16 / 吉村 明美
ブサイクでデブが、そのピュアな心のため美形にモテまくってコマっちゃうv
っつー、まさに乙女のリビドーと夢想を詰め込んだザ・少女漫画!
まー、この場合ブサイクっつったって少女漫画的な造形のブサイクであって、
実際のお前どこのアジアの工場出身だよ・・・という様なズサンな縫製の作りでは、もちろんなく!
デブったって、常に湿度90%維持、FAT比率100%といった真冬でもTシャツ1枚で汗ダク☆
といった人科ギリギリChopではなく、まーこの程度のポチャはよくいるよね。っつった程度。
そんなね!見ようによってはどっこがブサイクなんじゃいお前!アタシはアタシハ・・・(キリキリキリ)
とマジ地雷を踏んでしまいそうな人だっていそうな、そんな中途半端な主人公ユリがね!
唯一の身寄りのばぁさんが死に、まぁ天涯孤独になるところを実は家族がいましたってんで、
行ってみたらば、なんとお屋敷!家族は美男美女!ってんでドラマは開始!
ブサイク神話特有の、心が清いブスを演出するかのような、ピュアデブストーリーが展開!
えー質素な暮らしをしてたんで、とりあえず家事全般はOK!
そしてまー、脳を真っ白にしたら母性と変換できるような、あつかましさを発揮し、
今までうまく回っていた家のルールにまで口を出し、サッカー部の世話焼きマネージャーのような、
野球部のあっかるい☆しっかりモノ☆のようなそんなうへぇなおせっかいぶりで、
アイツにもコイツにも愛される正論吐きの胸キュン・・・っvなアイツ!ポジションになるっつー寸法。
ウン、まぁね、悪意に満ちてなけりゃ何してもいいっつー訳じゃないんでね、
善意の名の下にする好意が全ていいってー訳じゃあないんでね、
そんなおせっかいでピュアなアイツが好きかどうかは人それぞれとしても、
サイドストーリーの出来の良さも併せて、読み物として面白い。よく出来てます。
だけど!だけどね!
ブスで性格のいい女なんていねーよっ! そりゃ神話だーっ!!
人間は環境の動物っつーようにね、ブスとしてヒエラルキー下で、それなりの扱いされてきた奴が!
マジ、性格イイとかねーからっ!あったことねーし!
美人で性格イイならいます。むしろその比率は高いです。だって美人は余裕あるからね。
見果てぬ徳川埋蔵金を追うが如く、幻を追うような夢物語にダップリと浸れる一品。
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「狂四郎2030」
『狂四郎2030』1〜20 / 徳弘 正也
エロく、グロく、エグく、バカで、バイオレンスフルな近未来日本SF。
近未来というからには、第3次世界大戦後!っつーお約束の世界観で、
1部が掌握するハイテク軍事力を駆使したひそみ恐怖型専制政治を敷設。
男女別隔離政策をしかれ、生身の異性を見る事すらなく、
政府が支給するバーチャルセックスの機械(これが本当のセックスマシーン!)
によって性欲を管理されまさに腰砕け!な国民。
だってね、そのマシーンですらおりこうさんな国民にしか与えられないから、
そりゃー、犬ドモとしては振るしかないわけですよ!あちこち!
まーそんな上手な洗脳を施し、ピョンヤンみたいな選ばれしセレブが居住する公務員地区があって、
そこで上級プログラマーとして働くユリカ。
若く可愛い娘が権力の巣窟で働く訳ですから、そりゃーその身の上はもうさんっざん!な目に!
超・ヘヴィーな現実から逃避すべく、回線に侵入したヴァーチャマシーンで狂四郎と出会い
仮初めの世界とはわかっていつつもゾッコン惚れ合い晴れて夫婦に。
とはいえ、毎度毎度激しくファックを披露しつつもその実態は玩具プレイと変わんない訳だから、
ましてや、相手は存在してるとわかる訳だから、会いたさは募るばかり。
管理型社会の常として、もちろん人間をDNAレベルでのふるいにかける事は成功しており、
危険因子とされるDNAを持つ人物は、出来損ないとして不可触民として差別済み!
そして、狂四郎はそのM型遺伝子民として差別に差別を受け続け、常に命を張り、
使い捨ての殺人マシーンとして数々の政府作戦に参加させられて、相手を殺し自分が生き延びてきた
恐怖と蔑みの対象である伝説の殺人者。
今こそ!たちあがる時!さぁ行け!狂四郎!!!プリンセスを救うのだ!
ってな感じでお決まりの姫奪回・修羅ロードがスタート!
天才博士の脳を移植した犬・バベンスキーと、敵の本丸にあるメインコンピュータ・飛鳥の協力の元、
涙、涙の苦悶と苦闘、そして苦痛と狂気の連続に満ちた旅路を、
ただひたすら逢いたくて逢いたくて逢いたくて、
でも逢うのが怖い何よりも愛しい彼の人の下を目指す、物凄い切ないラブストーリー。
だけど、半端ねぇエロとチンポギャグの連発でもー大変。
毎回、エロ汁炸裂でオナニーやらファックやら陵辱シーンまで豪勢に御開帳。
パッキパキのビルダー系の体格の男女が思う存分、縦横無尽にまぐわってんだからビタイチ、コねぇ!
っつか、どんなにサービスエロシーンを挿入されたって、その背景が余りにも陰惨すぎて
全く!ヌケない! いやコレで抜くやつぁ、人として差別するね!よ、鬼畜!
チンコの皮ビロロ〜ンと広げたり、のばしたりする小学生大笑い!のうんこちんちんギャグが
このよく出来た、ヘヴィー級の陰惨な未来予想図を和らげていて、ちょっと救い。
狂四郎の殺陣と、格闘シーン、そして処女性と娼婦性のどちらにも傾く事なく描写される女像が見事!
結構、腹にドロドロしたもん抱えてんじゃねーの?的な圧倒的人間ドラマも涙。最後はへっ?!でまた涙。
なぜかHPが→http://sj.shueisha.co.jp/contents/kyoshiro/
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「昴」
『昴』1〜11 / 曽田 正人
天才の熱狂を描かせたら、今や当代随一の作家・曽田 正人の青年誌連載の異色バレエ漫画。
キラキラ☆チュチュのプリンセス、細い首筋、そして白タイツの王子様vと
ファンタスティック要素がフンダンなクラシックバレエという素材で、
ここまで体液という体液がしたたって、汁気の多いモノもそうないであろう、スポ根を通り越し
もはや修行っつーか、荒行の域にまで達した感のある、でも流した汗=身につく実力ではなく、
まさにそれしかする事を許されないような「天賦の才」を授けられた
「否応なしに選ばれた者」のシャーマニクス感漂う、与えられた才能の具現化ストーリー。
双子の弟・和馬が難病に冒され、脳機能が低下していくためだんだん認知能力がなくなっていくなか、
昴は毎日、言葉だけでなく、ジェスチャーはもちろん体全部を使って思いを伝える事に血道をあげる。
いつその意識を手放してもおかしくないような人間の前で、尋常ならざる表現力を身につけ
いつしかバレエに出会い、それなしの人生はありえないというまでのめり込むという
よくある死者に先鞭つけられちゃった系の始まりから、才を持つ者の悲劇と恍惚というステージまで、
マジ、放熱しっぱなし。その熱量たるや相当なもん。
ただ、熱い漫画なら、そら燃やすほどあるけど、この作家の凄いのがその熱伝導率の高い所!
もうね、半端ねぇ燃える!見てるこっちもマジ熱い!
極々限られた、修羅の門をあけた選ばれし者だけが辿り着ける「向こう側」を垣間見えた気になるから!
共通体験なんて一切ないのに、なんか伝わるものすごさ!
ホント、熱砂のアリ地獄っつー豪腕ぶりに、ズドンと落ちる。速攻で渦中。マジで熱中。
周囲をいっさい顧みない、その妄信と猛進こそが才能なんだとまざまざと思わされ、
昴の視野狭窄ぶりとイカれぶりに中てられる、灼熱気合い漫画。
途中というか、その規格外の才能に翻弄される周囲の凡人のようにゴタっとして、
とりあえず11巻で終了してるトコがまた・・・
でるかなぁ・・・・?続き。
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「スリー・アゲーツ−三つの瑪瑙」
『スリーアゲーツ 三つの瑪瑙』/ 五條 瑛
脳内にね、お腐れ様が住む全女子必見といっても過言ではないほどのアレぶりに
ロマンチックが止まらなくなる事うけあい!な煩悩本。
高村薫でドッキュン−vキタ人は、グハァッvってなるから喜んで!
今ほど北朝鮮っつーファンクで電波な国が注目されなかった頃の発刊とは思えないほどの、
北朝鮮描写や、情報戦といったトコに目をつけたハードボイルド面と、
これまた、あかんがなっ!といったほどでてくる思わせぶりなドッキン−vシーンに胸ぐら鷲掴み!
中学の時に銃を口にくわえてズガンと一発自殺こいちゃった、アメリカ白人で米軍人の親父、
母親の事は何一つ一切知らず、どっからどーみても洋風なルックスを持つ葉山。
心はバリバリ日本人ながら、その容姿では日本に永遠に受け入れられる事もなさそーで、
事あるごとに、自分の出自と自分に対して問答を繰り返す、そんな異邦人なフィーリング。
親父の自殺絡みで本人さえ知らない情報を掴んでる米国情報局のドSタブリッシュ・エディに
チクチクいじめられ、どーみたって可愛さ余って・・・な仕打ちを受けながらも、
下っ端アナリストとして、地味ぃにフェロモン垂れ流しでお仕事に勤しむ毎日。
情報のゴミ拾いのようないつもの仕事の中から、北朝鮮の伝説のスパイ・チョンの動きが出てきて
北朝鮮、韓国、アメリカ、三つ巴の当事国日本を省いた、チョン争奪戦に!
いやー、ここらへんねぇ作家が防衛庁・情報局出身っつーだけあって、なんともリアル臭いっつーか上手い!
正直、でてくるキャラクターはいねぇよ!って突っ込み必至なほどの、
綺羅星のごとき、まぶしい美形揃いなんだけど、っつかそこがイイっvんだけど、
そっこらへんの甘みを支える、精神性やら家族愛やら、国家とはやら、愛国心やらを突っ込んだ
硬派で、ハードボイルドで人情味あふれる内容が、んまぁっ!ストライクっ!
タイトル通り、三つの瑪瑙に込められた想いを軸に展開していく、チョンのドラマに没入。んで号泣。
激しく煩悩を掻き立てるフェロモンプリンス葉山と
その周囲の精神的マッチョな葉山にちょっかいを出し続ける人たちとの絡みにオウッv
シリーズ1作目の「プラチナビーズ」はコレのブースターっつーぐらいの上出来な2作目。
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『ゲド戦記』 2006 / 日本
端的に言うと『ゲド戦記』最高!vvv
したたか爆笑!あのダイナミックな演出に!やるな、吾朗!
多分ねー、いい話と思って観たヒトはおかんむりじゃねーのかなぁ?
コレねー、まじめな話の皮をかぶった、吾朗のいたずら作ですよ。
いきなりオープニングで国政に励む親父を、物陰に潜み背後から刺殺した主人公・アレン。
挙句、帯剣していた刀を奪い取り、逃亡という強盗殺人を敢行。うーん大胆!
もちろん、着の身着のまま、無一文で家出っつー計画性のなさ(ここらへんボン性分丸出し)
狼?に集団で襲われ、逆ギレてるトコを大賢人ゲドに救われ、上げ膳据え膳のヒロインポジションに!
そう、どーみたってアレン少年は受け・・・いやヒロイン!
厄介な事情を抱えてるヤバ気な方が、よりヒロイン率が高いように、
アレンも、ドッペルゲンガーに追われてみたり、
精神が不安定だったりとそこら辺はバッチリ!
ジブリヒロインに必須の「高い塔から、キャッチミーvジャンプ☆」も、
「巨大生き物にライドオン☆」も「屑折れ失神」もモチロン「姫抱っこ」も
な・ん・な・く、クリア!
そしてね、案の定っつーか当然の如くっつーか、悪者のクモ様にさらわれる訳ですよ!
こっから!こっからが、吾朗マジックの真骨頂!
いやー、登場シーンから胡散臭かったクモ様がね、マジ凄ぇの!
新弟子検査に備えてシリコン入れちゃった?っつーぐらい頭が尖がってたからね、
あいつはヤル!やってくれる!とは思ってたけど、その炸裂ぶりたるや期待以上!
なんかークモさま当初は、まー雰囲気美人?闇系のタチ悪いスレンダー女だったのがね、
クライマックス、追い詰められて本来の姿に戻るんですよ、それが老婆。
で、老婆はいーよ、普通。だけどね、その老婆が!いつのまにかもの凄いガタイのマッチョ派に!!
アレ?なんか観てるアニメ変わった?っつーぐらい武闘派。胸に七つの傷とかあってもおかしくない。
ってか、アレは秘孔突かれてた。もう「うわらべっ!」とか「あべしっ!」とかなってた。
そして、野原で自分の歌を独唱してる暫定ヒロイン・テルーを浚ってアレンの前から逃げるんだけど、
それがねー徒歩!よっぼよぼのマッチョな婆ぁが、若い娘を抱えて1歩1歩ゆっくり逃走。
ボケたのか頭が悪ぃのか、追いかけてくるアレンに対して、城の階段丸ごとぶっ壊すとかゆー、
大技の魔法を繰り出してるのに、ヒーヒーいって徒歩で逃げるって・・・。なんかもう気の毒で・・・。
親父を殺し、今の今まで全力で現実逃避してたアレンに説教カマサレルも、聴く耳持つはずもなく、
魔法使いなのに、魔法使いのくせに!魔法使いの分際で!!!
テルーをフロントチョークで絞め殺すという荒業を披露!
もうね、白髭、限界でした。ここで笑いが堪えられなくなって連れを巻き込みました「誰コレっ?」(爆)
だってね、顔が老婆で体は70年代少年漫画の悪役の如きマッチョっ!
そして、少女にフロントチョークカマシてんだよ?!しかもそれで殺したし。
クモ様じゃないっ!こんなのっクモ様ってかジブリじゃないっ!どーみたってヤンマガ!座敷女だよ!
ホントこっからが大変で、すんごい静かな映画館で連れと2人笑いを殺すって必死。
腹いてーって我慢してるのに、画面では畳み掛けるようにクモさまとその他が大暴れ!
うわーっ!クモ様ーっ頭髪が抜けたーっ!!結構なバサり具合!!止まんねぇし!
ってか、エーッ!お前、龍だったん?!(じゃー最初っからさー助けようよ・・・)
とかね、もうメチャクチャ腹筋が痛ぇのなんのって・・・なぜ皆笑ってないかが不思議。
その後も、突っ込み待ちみたいなネタを連打してきて、チャンチャン−☆って終わるんだけど、
もーね、エンディングで♪こーころを何に例えよう?とかのん気コイてる場合じゃないから。
親父の傑作の名場面をね、これでもか!とばかりにフンダンに折込、なおかつパロって、
ギャグに仕上げジブリクオリティに収めるその手腕・・・っ!!!かなりの力量ですよ!
突っ込み必至なタイトル設定といい、なっかなかのクワセ者だぜ、吾朗!
なぜ、自ら茨の道を・・・?と思ったけど、結構なシタタカさと腹黒さが垣間見えて、
ちょっとWAKU☆WAKU☆ マジ次回作が楽しみ!
いやー泣いた。
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S | M | T | W | T | F | S |
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