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バガージマヌパナス―わたしの島の物語
『バガージマヌパナス―わたしの島の物語』
/ 栗原 まもる
南国亜熱帯な沖縄の離島・石垣島が舞台の
涙と笑いがテンコ盛りのハートウォーミング話。
島人(しまんちゅ)道にのっとり、日々食べられる分だけ最小限度働いて、
ノンベンダラリとノンキに過ごす綾乃。
そんな、南国自堕落アイライクvな生活を満喫する綾乃にある日、
「ユタになるべし!」との神様からのお告げが下る。
(ユタってーのはわかりやすく言うと巫女(シャーマン)みたいなもので
(正確にはちょっと違う) アンテナが立ってる人というか、
シックスセンスがある人しかなれないし、かつ、神様からのギフトっつーか
直・指名なんで、やっぱ面倒くさかったり、色々大変なんで、
ブッチしたりシカトこいたりすると罰というかエライ目に遭う。)
「べーひゃーっ!!(←フィーリングで理解して)
そんな面倒臭いコト誰がするかっ!」
ってんで、綾乃はブッチを決め込みます。
人生ダラダラ生きる事に全身全霊を傾けてる
細胞レベルからズボラでノンキな綾乃がそんな面倒臭い事ワザワザする訳ないし
(ユタになるには色々ハードな、要・修行)
また、そんな目には見えない事に首を突っ込む義理も言われもないのです。
当然の如く、神さま(って強引だよな、さすがだよ)に懲らしめられる綾乃。
周囲からは、「素直にユタになったほうがいい。」と大小プレッシャーを受け、
マスマスやらない方針を固めるひねくれスピリッツの綾乃。
最大の理解者で仲良しのオージャーガンマー(86のおばぁ)
からもそれを言われ、いよいよ孤立無援で孤独感に苛まれる綾乃。
オージャーガンマーには、昔お告げを無視してブッチ、
痛すぎな目をみた過去があり、
大事な綾乃にはそんな後悔をさせたくない一心での忠告だと理解し、
人生の分岐点に立つ綾乃。
「この日のために1年、生きてきたっ!」と断言するほどの
待ちわびたイベント「旧盆」を、力の限り、フルパワーで楽しみ、
酒を喰らい、昼寝をし、オージャーガンマーと遊び、
「生」そのものをエンジョイするポップな笑いが面白い分、
いずれくる避けては通れないイベント「死」という部分が持つ
落差が余計にシミます。 うぁァ・・・
いささか、沖縄生活をドリームワールド的に表現しすぎだけど
(さすがにコレでは生活できんよ)
なんか、雰囲気は出てるし、絵がポップで可愛いんで
「温帯」な感じが何よりイイ!
笑うのも泣くのも満タンに詰まってて、ホント楽しめる。
このクソ寒い時期にピッタリのホッカイロな一品。
ポカポカ。
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