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『寄生獣』
『寄生獣』1〜10 / 岩明均
ぎゃふんっ!
ってか、尻子玉を根こそぎ引っこ抜かれた。
漫画はもちろん、本、映画 他すべてをあわせた
表現メディアの中でも最高峰!なド傑作。
もー何回か読んでるけど、
最初の、顔面から汁という汁が流れ出して、
腹にズドンと来た衝撃は何度みても一緒。 恐ろしい事に。
ストーリーの伏線の張り方や、展開の巧みさもさながら、
そのテーマの消化の仕方がもうっ!
ある日地球にやってきた、未確認生命体。
人間に寄生し脳を奪い取り、
自ら自覚できる存在意義が「この種を食い殺す」っつー事だけ
そんなアンタッチャブルでハマの狂犬な生物と人間の攻防戦をメインに
これまた古来より何度も問われている人間とは?
という答えがないクエスチョンに、
環境問題、愛憎、共生共存っつー重いテーマで物語は進行。
脳を奪い取る事に失敗し、
泉新一と共生せざるを得なくなった謎生物ミギー、
母親を殺され、憎しみに身を任せ
謎生物との全面闘争にもつれ込んだ新一、
人間社会に入り込み、
上手く人間を捕食しながら暮らしていこうとする謎生物、
単体では存在する事すらできず、繁殖能力もなく、
寄生する人間がいてはじめて自分が成り立つという、
種として致命的に不良品な自分に興味を抱き、
人間と自らの存在意義を考えるインテリ派謎生物・田宮良子、
根本からそんな存在を許さない(当たり前だけどね)人間社会と、
もちろんどの団体でも一枚岩じゃなく、
ありとあらゆるタイプが混濁してる故の混沌ぶり、
もーそんなんが混じってえらいコッチャですよ。
寄生生物が人間を捕食するインパクトな惨殺シーン(クリオネみてぇ)
それを上回るグロさの人間の猟奇殺人犯の犯行シーン。
(これが現実にあるのが何より怖い)
謎生物vs人間の対決シーン。
血と肉片がバンバカ飛び散ってる中にも、根底に流れるテーマが
一貫してキチッとしてるんで、そんだけじゃないのよ。
地球という目線からしてみたら、
謎生物よりはるかにやっかいな「人間」という種
「どこから来て、どこに行くのか?」という根源的な問いに、
自らの疑問を探る田宮に、作中引用されているのが
ドーキンスの「利己的な遺伝子」理論
そして、そのセルフィッシュを一蹴するかのような
田宮の答え。もーチビリ号泣。ヤバイ。
色んな視点、角度、関係からみた「人間」っつーものを
読者個人各人に問う、絵で揺さぶりをかけて、話で落とす!っつー
漫画だからこそできる豪腕ぶりが冴え渡る!
っつーかね、もー語ると止まらんから。叫ばしてっ!
ミギーーーーーっ!!!
読もう!まず、読もう。じゃないと死なさねぇからっ!
オレ、お前を死なさねぇからっ!絶対守るからっ!(壊)
2006/01/19 漫画タイトル か行 Trackback() Comment(0)
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