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それは、オカン。
ホントにオカンは凄い!
親の子に対する愛情は往々にして身勝手なものだけど、
にしたって無償なんだもん。そりゃ、凄いよ。
だって、文字通り血肉を分け与えるようなもんだからねぇ。
生まれてきてすぐ接する他人だもの、お母さんって。
考えてみりゃ、めちゃディープ。
誰もが与えられるオカンがない人
(オカン代わりの人がいる人は除く)ってのは、
やっぱりちょっとキツいだろうーね。色々と。
とまぁ、そんな風にオカンについて改めて思わさせられた
『東京タワー』
『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』
/ リリー フランキー
あの、小汚い風貌からは予測できない程、
強烈なピュアな感情の吐露にマジK・O!曙倒れっ!
タイトルから判るように、ありふれた家族話。
なのに、こんなに胸にクルのは
あまりにもストレートにオカンに対する愛情と尊敬を
これでもかっ!ってなぐらい純粋な気持ちで綴ってるからだと思う。
いや、マジで近年ないくらい不覚にも本を読んで号泣せしめられたよ。
オトンと別居中でほぼ母子家庭な環境で
母性丸出しの愛情に包まれて育ててもらったリリーフランキーの
オカンに対する気持ちが、もー痛いの甘いのなんのって。
どんな人でも、ご飯を食べさせるのが一番の歓待
と信じて止まない、料理上手なオカンの
まず、健康、次に健康、そして人に迷惑をかけず好かれるような人に
ってー子育て方針も、んまぁ、ありきたりだけどやり通したら凄い事だよね。
福岡の田舎から上京して大学に通い、
案の定ベタなまでに親のすねをかじり倒す、
ダメ学生ってなったリリーのクサレぶりも、
家の事情を知ってて尚、そーしちゃうリリーの葛藤も、
乞われるがままお金を送金しちゃうオカンぶりも、なんかしょっぱくて。
そのリリーがオカンを田舎から呼んで一緒に暮らすことになった
ホンワカで、でも、ちょっとチリッとしたトコもある生活。
「人は自分に値した人間しか周囲にいない」といった感の強い、
リリーとオカンの周囲の人達。
人格形成において、大きく影響を及ぼしたであろう、
パンチの効いた故郷の人達。
ちょくちょく出てくるオトンのいっそ気持ちがいいまでのマイペースぶり。
オカンがガンになってから、死ぬまでの色んなコト。
そして、オカンが用意した「オカンが死んでからあけてください箱」の中身。
全部がセンチ。
軽くサックリと読ませる飄々とした文体に油断してたら、
心臓ワシ掴みだもん。参った!
読中、笑えたり、読後、シケッた気分にならないトコに
お笑い作家の意地が垣間見えるし。
ここまで、ある意味理想な母親と息子の関係をてらいもなく、
臆面もなく素直に出せたのは
やっぱり母親がいなくなってしばらく経ってからだからだろーなぁ。
リリーが第3次世界大戦より、宇宙人襲来より、地球滅亡より怖かった
「オカン(親)のいなくなる日」(ギャアッ(失禁)
それを迎えてない白髭としては、
もーなんとも・・・・嫌だなぁ、そんな現実。心底ダメだ。
なんか心臓がワシワシするけど、
母親に愛情を感じる人は、読んどいた方がいい。
2006/01/26 小説 Trackback() Comment(2)
COMMENT
- コメントありがとうございますー。
白髭はガシ泣きしました。ツボってか秘孔浸かれたかのよダダ泣きでした。
ホセには泣き笑いさせられたし・・・リリーにしてやられました。完敗。
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無題
- トラバありがとうございます。
『東京タワー』よかったですよね。
涙がちょちょぎれそうになりました。
tosshy 2006/01/26 13:29 URL EDIT RES