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2024/11/21

恨み節







『冤罪』 / 渡辺 涼夢『冤罪』




『冤罪』 / 渡辺 涼夢





AV業界の裏側丸見えなミステリー!
という内容もさることながら、
著者のIQが190!で森村誠一絶賛!っちゅー煽り、
かつ たま出版 から出てるという、もー読まないでどーする?!
みたいな撒き餌の仕方なんでガブッといってみました。


・・・・・読みずれぇ。。。




IQって芸術活動には関係ないってゆーけど、
小説もそーなんだ。


AVの撮影現場のトイレで覚せい剤を打たれ、
レイプされた格好のままで死亡した美伶。


彼女はなんと警視総監の娘。
そのスキャンダラスかつショッキングな事件を追う、
野心丸出しの品性下劣な刑事・秋葉と
いたって普通な新人刑事・大田黒と
美伶の恋人の主人公・城戸口


を中心に話が展開していき、その過程において、


警察がメンツを保つためにやる冤罪?知ったこっちゃねーよ!
な無茶横暴、国家権力という、
普段は絶対下々の者には意識させない体制の怖さ、
そして、何より強い自己保身パワー
なんかを織り交ぜていく、社会派ミステリー。




いやぁ・・・体制側の狂人ドモはともかく、
ヒロインの令嬢、美伶のキャラのうざいコト・・・
作者の理想の「イノセントな女像」なのか?
ちょっと紙一重すぎ!
ピュアとかいて馬鹿みたいになってるし!
主人公の城戸口なんてせっかくの凄い男前っつー設定なのに
(こっちも理想の男像っぽい)
全っ然!ビタいち、活かせてないしっ! 


その点、容疑者に上がる異常性欲旺盛なゲスそのものなキャラや、
腐敗した警察機構の描写のイキイキぶりたるや、
滲み出る憎悪を感じます。


「冤罪」というマジで洒落にならん、
ついてないにも程がある目にあった人の
絶望、懊悩、苦痛、を書こうとしてるっつーのはわかるけど、


いかんせん、日常生活において口語として使わない熟語や、
一人称から始まって流れた文が、いつのまにか3人称になって、
主語も述語もあったもんじゃねーよ な下手な英文の翻訳のような
アバンギャルドな文体を用いるのはどーかと。リズム悪いし。


AV業界の裏側なら、セキララな程丸見えな 『実録 企画モノ』があるし、
冤罪で怖い司法モノなら『13階段』の方が引力強いしで、
IQ190を活かす余地はまだまだありそうな感じ。


ってかテク云々より人間かな。


(だってさ!IQ190ってアッシュ(by BANANA FISH)でも180なのよ!?
ソレが現実に存在するって何事?
いやいやぜひこれでもかって魅せつけてほしいよ!)





オウムの松本サリン事件しかり、
冤罪っつー恐怖を考えるのはもちろん、


東電OLで犯人とされてるネパール人 ゴビンダさんは冤罪!
と主張する著者のゆうことは今一度
ってかマジでみんなで考える必要アリ。




ってかさーホントきついって!




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2006/03/24 小説 Trackback() Comment(0)

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