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「シャカリキ」
『シャカリキ!』1〜18 / 曽田 正人
ただひたすらっ! ただひーたーすーらっ!!
坂を自転車で登る事に生きがいっちゅーか、すべてを傾けちゃった
少年テルのチャリンコ・青春爆走記。
小学校の頃、坂の多さゆえ
誰もチャリ通をしない町に越してきたテル少年。
そこに坂があるから挑戦します。
えぇ、登りまくりですよ。
全力で、それこそ顔の筋肉まで使う勢いで、
鼻息も荒くフーフーフンガーふんがーフランケン=3と
来る日も来る日も、ぶっ倒れは起き起き、
なんやねんお前ってな勢いで坂に挑みます。
通学のためのチャリではなく、チャリに乗って坂を越えるため
ついでに学校ってな具合の勢い。
「坂バカ」ならぬ「バカ」ですよ。 いやホント。
坂バカのテルはとうとう町の坂を超え、
いよいよ自転車の世界に魅せられ
国内レースに、そしてその先に・・・と
狂信ともいえる情熱をもってただひたすら、チャリンコを漕ぎます。
「才能とは信じる力」だと言わんばかりのその熱たるや、ものすごい温度。
作中、登場人物はもちろん、読んでるこっちまでホント熱くなるから!
マジ、チャリで坂こぎまくりたくなるものっ!!
チャリ乗った事が、数回というわしでもよっ?!
こりゃ、えらいこっちゃですよ!
テルは登坂にかけてはホント「天才」なんだけど、
それは「99%の努力と1%の才能」から成り立ってる泥まみれの才能で
入り込む力の非尋常ぶりや、その熱に巻き込まれる周囲と支える者の葛藤、
涙、汗、血、リンパ液 と、もー体中のあらゆる液体が出る演出にマジK・O。
初めてのライバル・ユタが
クライマックスまでライバルでいる事の、この盛り上がり!
たまらんっ!たまらんわっ!
「自転車で坂を登る」以外の選択肢を持たないような
テルの熱い人生に打たれる事うけあいの、
ドロ臭く、汗臭く、涙で前が見えない、熱血スポ根もの。
読後、チャリにのって坂を登るときは絶対がんばるね。マジで。
クライマックスのレース「ツール ド オキナワ」は鳥肌必至!!
ドワッってくる、ドワっっ!!!って。
「グラップラー刃牙」
『グラップラー刃牙』1〜42 / 板垣 恵介
もーなんでしょ。
「最強!」「イチバーン!」を目指す、
ドンドンドン、ベタベッタな内容の少年漫画。
なんだけど!ありきたりっちゃーありきたりなんだけど!
その熱さたるや!爆笑必至!突っ込み必死!ってか、
もはやどこから突っ込めばいいのやら・・・ってな具合の炸裂ぶり!
えーと・・・みなさんご存知のあの日本一有名な
セカンドポジションの好々爺「水戸光圀」、
あいつが何故老体に鞭打って放浪してたかというと!なんと!
徳川の命により、荒れた世を治めるべく、
全国の武芸者を集めてトーナメントさせる為だった!
ズッギャ〜ン☆
そして、そのアンダーグラウンドなイベントは今も脈々と続いていて、
現在は東京ドーム地下6F(!)にて知る人ぞ知る
「なんでもアリ」の格闘SHOWに!
そこで繰り広げられる霊長類ヒト科を超越した試合の模様を
主人公・範馬 刃牙(ハンマ バキ)を中心に流す感じなんですけど。
もーね!出てくる格闘家(?)のキャラの濃い事濃い事、煮詰めすぎだから!
空手、柔道はもちろん、ヤクザ、暴走族、力士、医者、
サル(爆笑)蛇(ギャハハっ)とかもーホント思いつくまま、暴走超特急
途中下車禁止!の勢いだからね。タマランったら!
もちろん、即、試せるような技やら、技のウンチクやらもてんこ盛り!
人から逸脱した、規格外の脳みそまで筋肉な人たちがわんさか出てきて、
あれやこれや、笑かそーとしてんのかっ?!ってな技を次から次へと披露。
勘弁してくれーっ腹がーっ!腹がよじれるぅ〜。と涙目ですよ。
素手で戦場をウロウロしてたり、指で人体の腱を切ったり、
崖から転げ落ちてみたりとまぁ、バカ技満載ですよ。
やりたい放題のハッチャケぶり。ツッコンだら負けですよ、むしろ。
長編ながら、文字量の極端な少なさと(だって内容ないからね)
右脳に働きかけるテンションの高さで
一気に笑い転げて読める1品。ウハハ。
マジで、プリプリの肉絵と悪趣味な服に「うっ」と詰まりがちだけど、
女性陣必見っ!の面白本。
こんなもん読んで大きくなったら、そら男はバカだよなぁ〜。
「正しい恋愛のススメ」
『正しい恋愛のススメ 』1〜5/ 一条 ゆかり
でたぁ、一条マジック!感炸裂な、オっサレ~☆恋愛漫画。
ルックスも家庭環境も頭もソコソコ、
何もかもに恵まれ「飢え」を知らない
無気力なテンション低めの高校生・竹田 (17)(ムカッ←あっ、つい・・・)
そんな、竹田がある日腹に一物ありそうな癖のある委員長、
護国寺の手引きにより1晩5万の出張ホストに変身!
もーちーろーん!
女にも困った事がない竹田くんは経験値も上のため、
初ホスト体験にも関わらず上手にクリア!
彼女はいるけど、その非日常に味をしめた竹田は仕事を続行。
そして仕事で出会った、仕事も出来る、金もある、
イイ女・玲子(熟女)に本気になってしまうが
玲子は今つきあってる彼女・美穂の母親!
そして、その斡旋した出張ホスト会社の社長は離婚した父親でゲイ!
ガビーンな竹田!どうする?!竹田っ!
とまぁ、アップダウンの激しいシチュエーションで
ガウジャス☆に展開する恋愛夢物語。
やっぱりイイ女=ソバージュだったり、旨いご飯、いい宿が出てきたりと
微っ妙〜に、バブル魂をくすぐる演出、小物がコレでもかっ!と満載。
な、うえに!都会のさびしい女心をくすぐるかのよーな、
出張ホストではなく、出張エスコート(セックスはオプション)という
金で買う「愛」の肯定がポップに、あらゆる角度からつめられてて、
その手管たるや、さっすが、一条マジック!
女に夢見させたら日本一!すげぇや!
若さとベテランの女、両方に翻弄される竹田よりも、
なんだか薄暗い闇を持つ、
護国寺の「おめー10代じゃねぇよ!」っつーキャパの広さにK・O!
ただのスレきった、すれっからしのスカシ野郎じゃなくて
大切な人を一途に思う真摯さを残してるのがまたイーのよ。護国寺。
年齢問わず、女に夢を見させる、恋愛漫画マスターの一撃!
喰らっちゃいナ!YOU喰らっちゃいなYO!
でも真には受けんなYO?
「TOMOI」
『TOMOI トモイ』/秋里 和国弐
なんともやり切れん程の悲しみに満ち満ちた話。
主人公トモイはルックスもよく当然のごとく高慢で
毒舌家な自分大好きvな医者。
周りがうるさいと日本から抜け出てきたNYの赴任先で
自分がゲイである事を自覚。
わりかし、勝手な初・男性恋人ステインとの蜜月もつかの間、
ステインは元・彼のエイズ発症を機に帰郷を決意。
トモイは初めての男と初めての別れを経験。
その傷心の中「運命の人」マーヴィンと出会い
それこそ、運命の歯車が回り始める。
舞台は1980年代、エイズに関して「ゲイの奇病」との
無知からくる偏見が蔓延っていた時代。
「同性愛」に関してもWHOが病気として位置づけていた
バッシングの激しい時代のマイノリティとしての話。
なので、最近はやりのボーイズラブといった
ポップな同性愛話とは大きく違い、
かといって、持ち上げてる訳でもなく、
単に「ひとつの形」として描かれているのが凄い。
運命の人マーヴィンとの強烈な別離。
そして「生きて」とのマーヴィンの遺志により
自分で死ぬ事が叶わなくなったトモイの苦痛。
死と終わりを求め、戦地アフガニスタンで医師として働き、
そこでやっと!一筋の蜘蛛の糸に触れたかと思った矢先の
マジこれでもか!な絶望。
もう、辛いツライ。
見てるこっちが辛いほどの悲しみ。
トモイの絶望たるや・・・ってなもんですよ。
「神がもう死んでもいいというまでは生きなくてはならないんだ」
との言が出てくるんだけど、その縋る神が残酷な場合どーしたらいいの?
トモイは楽になれたのかな?
ちょっとは救いがみつかったのかなぁ?(涙)
ゲイとか関係なく「喪失の悲しみ」を描いた、号泣必死の腹に来る名作。
涙エグエグでイタイ。
「天(そら)は赤い河のほとり」
『天は赤い河のほとり』1〜28/篠原 千絵
タイムスリップ歴史モノ大河少女漫画の金字塔といえば
終わりの見えないハードラブストーリィ☆「王家の紋章」ですが、
また、それとは違った視点から切り込んだ名作がコレ!
微妙に描かれる時代がずれてたりして、かぶることなく安心して読めます。
ってかテーマ設定がそもそもちがってるので、
同じ要素を扱っててもこんだけ違う風呂敷が広げられるんだと感心。
主人公・ユーリは現代で恋人氷室くんとデート中に
古代ヒッタイトで政権支配を計画中の強欲皇后ナキアに生贄にすべく
魔術らしきもので呼び寄せられ、
あわれ言葉もわからない土地にタ~イムスリップ!
当然言葉なんかわかるはずなく、
周りの景色はといえば明らかに日本じゃないし!ってか何?!
とパニックになりつつ兵士に追われるので、とりあえず逃走(正解)
その間に、軽めのヤサ男カイルに助けられ
そいつが皇后の敵対する義理の息子だったりして、
そこからユーリ(儀式に必要な生贄)奪取の混戦模様に突入。
現代から何の前触れもなく、とつぜん電気もガスも水道もない
古代ヒッタイトにスリップして来たため、家族、友人、
何より氷室くん(デート中だったからねぇ)が恋しくてユーリ、ロンリー!
ところが、最初は嫌だった、ヤサ男カイルは実はいいやつで、
皇后はもー徹底的に真っ黒の容赦なき強欲女、
そんな鬼女に命を付け狙われて何度か助けられるうちに・・・///
とお約束のラヴモードが加わり、
ユーリの真っ直ぐな身分制度のない現代気質もあわせて
「スコヤカ建国」をテーマに打倒皇后ナキア!
レッツ、国取戦開始!
なにやら、伝説の「イシュタル」様になっちゃったりして、あらまぁ大変。
わりと白黒はっきりした設定に、
胸キュンvラヴモードがあふれんばかりに織り込まれ、
テンポよく史実、戦闘シーンが進むため長編ながら
サックリ最後まで中だるみせず読めます。
ってか、コレがこの作家の巧さで、つぼを的確に
「お客さ〜ん、凝ってますね〜」ってな具合に突いてくんのよ!
でてくる、男性キャラにしたって
「エ〜っvv白髭、選べなぁい、でもぉやっぱりぃ〜・・・エ〜っvvv」
ってな感じにいろんなタイプを網羅ですよ!
しっかもちゃんとツボついてやがんの!それぞれ!あぁんッ!
まー、ユーリが古代ヒッタイトで生きる事を選択し、
そこでの活躍ぶりがメインな話ですが、
最初の氷室くんはいずこに・・・?!
(デート中に相手が行方不明ってめっちゃ後ヒクよね。)
ってか家族とかマジショックだよね。ってな感じの
現代を顧みないぶりはユーリの若さと、今を生きてる事の
いっぱいいっぱいさを強調しててグー。
「統べる者」と「それを支える者」それぞれの人物描写がはっきりしていて
仕事をキッチリこなしているため、
話に幅があってもちろん読み応えのほーも十分。
でも、実際にこんな昔過ぎる時代にトリップこいちゃったら、マジ即死だよね。
絶対、嫌だよ。ダメ、ぜったい!
だって、ケーキとか食べらんないのよ?! ・・・フゥッ(気絶)
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