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2024/11/23

願い






「TOMOI トモイ」 /秋里 和国「TOMOI」




『TOMOI トモイ』/秋里 和国弐




なんともやり切れん程の悲しみに満ち満ちた話。




主人公トモイはルックスもよく当然のごとく高慢で
毒舌家な自分大好きvな医者。
周りがうるさいと日本から抜け出てきたNYの赴任先で
自分がゲイである事を自覚。


わりかし、勝手な初・男性恋人ステインとの蜜月もつかの間、
ステインは元・彼のエイズ発症を機に帰郷を決意。
トモイは初めての男と初めての別れを経験。


その傷心の中「運命の人」マーヴィンと出会い
それこそ、運命の歯車が回り始める。




舞台は1980年代、エイズに関して「ゲイの奇病」との
無知からくる偏見が蔓延っていた時代。


「同性愛」に関してもWHOが病気として位置づけていた
バッシングの激しい時代のマイノリティとしての話。


なので、最近はやりのボーイズラブといった
ポップな同性愛話とは大きく違い、
かといって、持ち上げてる訳でもなく、
単に「ひとつの形」として描かれているのが凄い。




運命の人マーヴィンとの強烈な別離。
そして「生きて」とのマーヴィンの遺志により
自分で死ぬ事が叶わなくなったトモイの苦痛。


死と終わりを求め、戦地アフガニスタンで医師として働き、
そこでやっと!一筋の蜘蛛の糸に触れたかと思った矢先の
マジこれでもか!な絶望。


もう、辛いツライ。
見てるこっちが辛いほどの悲しみ。
トモイの絶望たるや・・・ってなもんですよ。




「神がもう死んでもいいというまでは生きなくてはならないんだ」


との言が出てくるんだけど、その縋る神が残酷な場合どーしたらいいの?



トモイは楽になれたのかな?
ちょっとは救いがみつかったのかなぁ?(涙)


ゲイとか関係なく「喪失の悲しみ」を描いた、号泣必死の腹に来る名作。






涙エグエグでイタイ。


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2005/12/08 漫画タイトル た行 Trackback() Comment(0)

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