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『魔天道ソナタ』
『魔天道ソナタ』 文庫版1〜10 / 天城 小百合
今で言う、BLのかほり漂う、
天使と悪魔が出てくる異世界設定の
よくある、天上の者による人間ジャッジもの。
人間が死ぬ時にお迎えとして
天使と悪魔のペアがやってきて、臨終の儀をする。
という仕事をする、従来の悪魔像ではない悪魔と天使の話。
人間の死に際に接するという事から派生する、
ヒューマンドラマを追求するわけでなく、
当初、ラブコメディで走り出した天使・ミカエルにゾッコンvな
悪魔・フィラのイケイケ・どんどんラブモード with エロ
を追求するわけでなく、
(まぁこれは時代柄しょうがないのかな・・・
今なら本番もアリなんだろーけど)
作者が余りページにて書き込む、自分の体調の悪化とともに、
なんだかどんどんシリアスかつ、愛とは?な展開になって、
あらあら環境を破壊する人間の存亡云々になっちゃったーよ。
っつー落としドコロがベタっつーか王道ながら、
最初の展開からはまったく読めない
(だって作者すら考えてないだろーからね。)
という、運命やら魂の半身やら、
乙女に耳障りのいいワード満載のファンタジー。
そういや、そんな話もあったっけね。と懐かし気分で読んでみたら、
作者の穴埋めページにギッチギチに書き込まれる「わたし」の羅列に
こりゃマジで病み病みですわい。とイタくなった、
ある意味正統派・少女漫画。
「こいつら100%伝説」
『こいつら100%伝説』1〜3 / 岡田 あ〜みん
笑いたいとき、
心をリフレッシュしたいとき、
祈りをささげるとき、
世界平和を願うとき、
確実にイケる、YES!マイ バイブルっ!★ YES!経典!
神に近い、ギャグ作家 岡田あ〜みん
(←ハイフンではなく〜なのよ、正式名称は!)の最高傑作!
前作「お父さんは心配症」では掲載誌が
乙女雑誌「りぼん」だったためか、
適度に手綱を緩められつつ、程よい猟奇加減だったギャグも、
今作では、何かをブレイクスルーした様な、
初回から飛ばしっぱなしのノンストップ★秀樹ぶり。
いや、りぼん掲載は変わらないんだけど
「あーみん枠」をりぼんが認知したための手付かず路線というか、
あーみん目当ての読者に気づいた編集サイドの黙認とゆーか。
時代柄、そんなに厳しくなかったのか、
コレはヤバイんじゃ・・・っつーような、
デンジャラスネタが山盛り!おかわりっ☆で
ご飯がススムくんったら。
タイムリーに読んだ当時でも、
その野性味あふれるアバンギャルドな絵に心を奪われ、
その息もつかせぬハイテンションかつ、
薄暗い視点のギャグに魂に刷り込みを受けたんだけど、
こーれーがーもう!ガキにはわかんねーだろ。
っつーようなネタのオンパレードに、
いつ見ても、何回読んでも、笑いどころ発見!の奇書。マジ魔法書!
わかりやすい、体を張った流血ギャグに、
ケツ毛が飛び散りそうなシニカルな屁理屈ギャグ、
ところどころ挿入される、脇役と
突如登場するあーみんのガードを抜けて炸裂する左フック。
もう、癖になるっvvvってかあーみんじゃなきゃ、ダ・メ v
えー、内容はといえば、時は戦国時代。
忍者見習いの極丸、危脳丸、まん丸の3人がメインで暴れまわる、
全ての登場人物の脳の具合が、ちょっとアレな為、
ラブだろうが冒険だろうが何どうやっても普通に転がらず、
腹を抱えて七転八倒するハメになるお笑い本。
いやホント、腹部術後の人なら多分ハラワタぶちまけるから。
危脳丸と極丸と師匠の掛け合いは最高!笑いの鋳型っ!
頼みます!神よ、再度降臨あれっ!
『道士郎でござる』
『道士郎でござる』1〜8 / 西森博之
白髭の「新刊の発売が楽しみな作家のベスト☆イレブン」
に入る程面白いのに
えーっ?!っちゅう早さで終わっちゃったよー!どーゆーこと?
メジャーじゃないの?まさかねー。
まぁでも、どこまでも膨らみそうな美味しい要素いっぱいなのに、
とりあえずキッチリ終わってなおかつ、
面白かったんでヨシとするしかないのかな。
ネバダ州から帰国した、
日本を履き違えた生粋の日本人・桐柳道士郎
未だ鎖国中のような日本観を持ち、
ネバダでネイティブアメリカンから戦闘術を習得し、
文字通り鋼の肉体を持ち、日光江戸村のような衣装に身を包む・・・
その姿たるやまさに現代の武士!
そのあまりの武士ぶりに、
最早突っ込めない周囲の人間を巻き込み置き去りにし、
わが道、すなわち武士道を貫く道士郎の、
周囲との差異から起こる学園コメディを軸にした、
一番最初に道士郎に巻き込まれた
ごく普通なチョボめの健助の成長ストーリー with ほんわかラヴv
人は置かれたポジションに対応するべく
自分をもっていくと言われてるように、
武士な道士郎に「殿」と呼ばれる事になった健助の
腹のくくりぶりがしびれるゼ、こんちきしょうっ!
ってか、道士郎のタイムトリッパーかのような
武士ライクな行動がもー最高!
いらない、文明開化なんていらないよっ!
いつまでも馬にのって、野草に詳しい人でいてYO!
道士郎の兄の現代風のカッチョイイ・麗一、
異様に若い夢見がちな母親・マリエ、
健助にゴリラな早乙女(本名:前島)ヘヴィーな家庭環境のエリタン
と主要登場人物はもちろん
屈折した悪のはずの芝山、トンガリ中学生キッズの達吉、
悪名高いバカヤンキー高校’sの皆さん と悪役もそれぞれ、
笑いのポイントをしっかり押えつつ、人物設定がキッチリしてて面白いったら!
いやぁ道士郎に影響されまくって、
名前まで変えちゃった早乙女の突き抜けぶりたるや、見事。
そしてなぜにそんなに麗一にトキメイてるのか!
ってか、達吉も勝手に名前変えられてるし。
ってか前世とかまで決められちゃってるし。
道士郎の脳の仕組みなんて、
ニューロンとかじゃなくて武士回路で脊髄反射だからね、
しかもそれに反応して動く体がレンジャー隊員並みの頑丈さ。
そんな奴が戦国時代よろしく、
高校生活をアグレッシブに送るってぇんだから、
そりゃワンダフル☆トラブルも起きますわ。
この独特の間とヌケた感覚の笑いって
この作家特有で、かなり笑える!
あー、面白かったのに最終巻でかなり早回しな展開で
終わってしまったのがホント、残念!もったいねー。
ってか本当に何でよっ?!まだ続くと思ってたのにぃっ!
これが人気なくて打ち切りとかってねーだろ?!
馬鹿じゃねーのか?納得できねーよっ!
『天才ファミリーカンパニー』
『天才ファミリ・カンパニー』
スペシャル版1〜6 / 二ノ宮 知子
いんやぁ〜面白い!爆笑!
経済に興味が湧きつつ、よいこらしょっと
ヤル気になっちゃったりなんかするアッパー系の傑作。
父親が先立った、母子家庭の夏木家。
苦労過多な世間一般の母子家庭像ではなく、
天才高校生である勝幸と、
一流企業に勤めるバリキャリの母親の強力タッグで、
経済的には超・安定。
その才に磨きをかけるべく、
アメリカに留学そして経済界のプリンス☆
とサクセスロードを夢見る勝幸の前に、
母が連れてきた再婚相手が登場したときから、
安定した生活が一転、
フリーフォール並みの勢いで波乱万丈の非日常に!
夏木・母の再婚相手、謎のニコニコ小説家 田中荘介
その息子、超・ナチュラル野生児の春に
嵐の海の小船のように翻弄される、唯我独尊、傲岸不遜を地でいく
いけすかない天才高校生・勝幸。
数字と理論で成り立つ勝幸のキャパには入りきらない
規格外の人物に、反発、無視、対抗と
思いつく限りの抵抗を試みるがことごとく大破。
天才的フィジカリストな2人には歯が立たず、
だんだんと影響されはじめる・・・
クールでニヒルでお金が大好きな
テンション低めの勝幸が人間的に砕けていく様と
春の全人類的規模な器のでかさ、
夏木マニアの級友・有吉のネジの飛びぶりがもー見もの!
春はね、もう惚れたら厄介だろって解ってるんだけど、
絶対惚れるっちゅーぐらいヤバイのよ!
ホント、しゅてき・・・vvvだし、
有吉なんて実母にマジ号泣されるぐらいの変人で、そのイカれぶりたるや、
多分母胎に何か置き忘れてきたかのようなハジケぶり!
いやーゾッコンですわ。
勝幸の天才ぶりはもちろんの事、
何かに突出した人間が全て「和」の国日本を出て
海外で活き活きと暮らすという、結構な皮肉に満ちたストーリーもグー!
(もったいないよな〜、コレが頭脳流出ってやつかぁ)
家族とお金と人間関係っつーヘヴィーなテーマながら、
サクサクッとイケる内容に拍手!
マジで経済を勉強したくなるっ!
ってか、有吉最高ーっ!ビバっ有吉!そして、がんばれカッチー☆
『赤ちゃんと僕』
『赤ちゃんと僕』1〜18 / 羅川 真里茂
タイトルどおり赤子と子供が出てくる話。
子供と動物を出して、ちょっと不幸な目に遭わせてみたり、
アレコレさせるっつー安い狙いモノとは一線を画す、
ほのぼのお笑い子供子育て奮闘記。
交通事故で母親を亡くしてしまい、
小学生ながらに弟の面倒、家事を見ざるを得なくなった
気の毒な長子・拓也とその弟・実 を中心に据えた、ハートフル家庭ドラマ。
こーれーでーもーかっ!っつーぐらい
泣きのポイントを畳み掛けてくるようなエピソードがてんこ盛りながら、
狙い定めたような安い演出になってないのは、
登場人物の描写がしっかりしてて骨子が太いから。
そしてガキでどーのこーのではなく
テーマが「家族」と明確に打ち出されてるから。
なおかつ可愛いだけのチャライお話だけじゃなく、笑えるしね。
突然、母親を失い悲しむ間もなく、
家事に育児に学校にと圧倒的な現実問題に
振り回される事になった拓也の葛藤はもとより、
伴侶と定めた、愛する人を失った父親、
そして夫婦になるまでの2人のエピソード、
周囲の人間とそのバックボーン、子供間の関係性 等
拓也と実だけでなく周辺からしっかり固めてあるので、
なおさらひきたつとゆーか、お涙頂戴のこれ見よがしに
泣けっつーちゃち臭ぇ内容になってない。
小学生なのに、お兄ちゃんって言葉で
実の親にならざるを得ない拓也の理不尽な状況が・・・
お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ!
と言われ事でクソッ!と思った事のある人なら
わかるっ!わかるぜーと膝を打ち、
でも憎いだけじゃない下の子の存在っつー表現がもー見事!
実もねー、クソ忌々しいだけじゃなくて、また可愛いのよ。
てかねー遊びたい盛りの子供期に子育てなんて無理だもん!
ってか子供だもん!遊ばせてよ!
必要以上に大人になってしまった苦労性・拓也の
これからの人生に思いを馳せつつ
子供ってか人間を育てるってーのは
ホント一大事って事がヒシヒシと伝わる
子供嫌いでも、最終巻 エヅキ号泣必至!の
なまじな育児書よりもよっぽどイイ マジ名作。
ほんとね、ウぶばっっ(号泣)てなるから。
男女、子どもの有無に関わらず、読んどいた方がイイ!マジで。
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