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2025/02/09

メガ・トラウマ・メーカー




『惨劇館』/ 御茶漬海苔「惨劇館」


『惨劇館』1〜10 文庫版全3巻 / 御茶漬海苔






いったい何人の人が、この漫画でトラウマったのか?
その数たるや、けっこーなモンに及ぶと思う、
大問題なトラウマ製造作。
「肉玉」とか「エレベーター」とかは
マジで今でもフラッシュバックするからね(泣)


「サスペリア」「ハロウィン」といった、一応少女向けなのに、
全て恐怖漫画で構成されたイカれた雑誌が
むちゃくちゃ流行った時代がありまして、
ホラー花盛りvと言わんばかりに
玉石混合で、数多のホラーが増産され、
その中でも群を抜いてってか、
ダントツトップで異彩を放ちまくってたのが本作。


っつーか、1人ベクトルの向きが違うっつーか
土俵が違うっつーか・・・
とにかくまぁランナーは一人とはいえ、
他の追随を許さず独走!まさにオンリーワン。


『惨劇館』/ 御茶漬海苔   っ!?『惨劇館』 / 御茶漬海苔  ごめん!謝るから!




スプラスティック、サイコ、
猟奇エログロホラー at オールジャンル。
とでも言えばいいのか、とりあえず失禁。軽くヤバイ☆




微妙〜に日常を絡めてきてリアリティ臭さを残した、
激・コワな倒錯した愛情の縺れモノから、
首がピリピリ・・・っと破れていき、
ブシャー!と無くなってしまうという謎の症状?な不条理系とか、
マジ見た自分を罵りたくなる、頭皮を掻き毟るような虫モノ、
作者でありストーリーテラーである御茶漬海苔、本人が出てくるとか、
出会わない事を祈る、ケビンとか、


ホント、ギャグからエログロな負の心理描写モノまで、
まぁ〜よくぞ!というほど、
御茶漬テイストに仕上げてあって、
その世界観たるや気味悪いの一言!


ってか御茶漬ホラーの怖さの真骨頂である
「絵」の薄気味悪さもちょっとしたもんで、
なんか・・・空気感が薄いっつーか、
誰もいない部屋とか普通に描いてるだけなんだけど、
音が、シーンって音が聞こえるっつーか。線が不穏過ぎるっつーか。


とにかく、気味が悪い。なのに見ちゃうっつー磁場も出してる厄介な絵。
人物とか細長いトコが
ちょっとモディリアーニに似てる気もすんだよねー微妙に。


モディリアーニ  扇子を持つ女『惨劇館』/ 御茶漬海苔



 モディリアーニ(左)   御茶漬海苔(右)
   




っつーかさ、もう御茶漬海苔ってペンネーム自体が
尋常ならざる雰囲気。
マジで、病み深き系な濃厚な空気を醸し出しちゃってるね。


ってか御茶漬海苔って!


な・の・に!ストーリに出てくる御茶漬海苔は名の如く
頭部が御茶漬けで常にタキシードという紳士。
割と饒舌で、あっなんか話通じそう・・・
みたいなフレンドリーな感じも漂わせつつ、


御茶漬けを軽んじる一家を斧で惨殺とかいう、
やっぱり猟奇担当か〜っ!と
見かけと表面で油断した読者を戒めるかのような、なまはげぶり。


もーね、好き・・・っvvv


『惨劇館』/ 御茶漬海苔  御茶漬海苔さん


めったに見られない、
満面の笑みを浮かべる御茶漬海苔 さん


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2006/04/27 漫画タイトル さ行 Trackback() Comment(6)

噛みつく青心



えー、共に墓まで・・・っつーか、
生きてる内に何度でも立ち戻ってきてしまうフォーエバーソングス。


THE BLUE HEARTS / THE BLUE HEARTS「THE BLUE HEARTS」



『THE BLUE HEARTS』/THE BLUE HEARTS




コレを抜かして、日本のロックは語れないっ!
いや語らさんっ!っつーぐらいの
もはや説明不要な程の傑作中の傑作!
キング オブ パンクロック!なブルーハーツの
記念にして伝説の始まりな超・ド級に衝撃的なデビューアルバム。


白髭、ばっちりタイムリー世代なので
ローティーンのやわらかい魂にガップリ噛み跡つけられ、
血肉になってるっつーぐらい咀嚼しまくった。


もーガブガブ喰らった。


ワクワクして、格好よさにシビれまくって、
泣いて、怒って、共感して、代弁してもらった気になって、
自分の中の形作らないモヤモヤだとか、
思春期特有のアイツだとかをクソ全部歌ってもらって
そんでムチャクチャ助けてもらった。
すっげーなんか大事なトコを支えてもらった。


それからロックが大好きになって、
NO ROCK NO LIFE になり、オト馬鹿になって、
あちゃこちゃ色んな音を聞き漁り、
だいたい自分の失禁ドキュン☆な音の好みがわかりつつも、
やっぱりここぞっ!っちゅー時にはブルーハーツに戻る。
っつーか成分がキレる。


伝書鳩のように、渡り鳥のように、
港に戻るマドロスのように、
呑んだ後のラーメンのように、
本当〜っにあってしかるべき、還る場所になってる。


とまぁ、そんぐらい心の一部を明け渡し、
同居して10年近く経つんだけど・・・
こっれがまた!色褪せねぇっつーか!
いまだもって聴く度に心揺さぶられるっつーか、シビれまくりっ!


雑とも取れる大雑把なガシャガシャサウンドと相まって、
飾り気のないタイトな言葉ながら、
誰も使えてないヒロト節炸裂!でイヤ、マジでヤバイ。


処女の事でも、汚さを知らない事でも、
そのまんま素をさらす事でもない、
「純粋」とはこーいう事だっ!
っつー破壊力と痛みを伴った歌詞に失神K・O!


バンドの若さゆえとその才能の発露としての焦燥感だとか、
刹那感だとか、パワフルで生命力に溢れてるのに、
どっか逼迫した死と狂気の匂いがする心底ロック。


 1.未来は僕等の手の中
                         2.終らない歌
         3.ノー・ノー・ノー
               4.パンク・ロック
5.街
                6.少年の詩
   7.爆弾が落っこちる時
                           8.世界のまん中
                    9.裸の王様
           10.ダンス・ナンバー
                      11.君のため
     12.リンダリンダ



・・・ヤバっ、もうタイトルだけでイケそう。


ビバロックっ!
ロックヴぁんざいっ!!
ロックフォーエバーっ!!
そして、いつまでも青心を絶やさない、
ステイグリーンなわしに乾杯―☆





ウオ――――っ!!!!




2006/04/25 1、2 ファッキューな音モノ Trackback() Comment(2)

納得いかねぇなぁ




『ブロークバック・マウンテン』 恋する2人

「ブロークバック・マウンテン」



『ブロークバック・マウンテン』/2006 アメリカ





コラ――っ!! なんじゃそりゃ―っ!!(怒)


1960年代のかなりド田舎で
ゴチゴチに保守的なキリスト教ブリバリの
アメリカ西部での学なし、金なしカウボーイ2人の
性別という障害を越えた、ピュアなラブストーリー・・・


って、違うじゃんっ!全然っ!違うっ!!




こりゃ、アレですよ。
不倫関係がもつれて「妻と別れる」だの
「本当に愛してるのはお前だけ」だのほざいてる
煮え切らなくて、逃げの一手と保身ばっかりの
よくある不倫男の話となんら変わらない。


まぁ、男2人で愛し合ってますよ。
その観点から同性愛というマイノリティーな立場での!
周囲から理解を得られないどころか、バレたら排斥!
というリスキーなポジションでの愛を貫いた・・・全米が涙した。
みたいな感じに・・・なってないっ!っつか立ち向かってすらない!
そのヘヴィー級の障害に、ストロングスタイルで大敗してるから。
見るも無残。


そもそも、友情から愛情への流れが急すぎてイマイチ反応できない。
寝起きにいきなりズドンはねぇよ。
どんだけ衝動的なんだよ。もービックリ!


周囲にバレないように怯え、
人目を忍ぶとか言ってるわりには、
隠蔽工作とか一切なし!


っつーかね、ちょっとは気ぃ使おうや。
気ぃまわしてこうや!なっ!
家のまん前でもんどりうってキスとかさー、
いや普通の男女カップルでも避ける行為じゃん?
ってか、アリバイ工作とかって基本でしょ?
むしろある程度はマナー!


全体的に心の機微を繊細に描いてナンボだろうに、
なんかゆるすぎ。ザル。




何度も腹をくくって、一緒に生きていく方法を模索する
恋する乙女vなジャックの渾身のパスも!捨て身のアタックも!
なりふりかまわない懇願も!


どっちつかずのチキン野郎イニスが全部無駄にする、
このムカツキ加減・・・


自分は何もかもどっちにも出し惜しんで、
人には全てを出すように要求するあつかましさ・・・
周囲の差別感情に苛まれるわりには、
てめぇは生活資金もろくすっぽ調達できないのに
避妊を望む妻に、俺の子を望まない女は妻じゃねぇっつー
もはやDVな言動をする傲慢さ


イニスといい、同性愛者を差別して虐殺する
イカれた加虐性と歪んだ精神の持ち主といい
とにかくもー、どこの誰が書いたかわかんねぇよーな
不確か極まるモノに縋って、自分で考える事を放棄したクリスチャンどもの、
思考の閉塞さに始終、辟易!うんざり!げんなりっ!


幼児性愛とか死体性愛とか犯罪者以外なら、
他人の嗜好に首突っ込むな!内政干渉だろ!


当事者でもないくせに首を突っ込んで来て、
ゲイというだけの人間を殺すキチガどもはもとより、
それを知りつつ見過ごす、
サイレントマジョリティの冷酷さたるや、
なまじなホラーより怖い。




●胸毛モッサな受けなんてっ!(突っ伏し)という人
●胸キュンのラヴとラヴシーンvを期待する、
 邪アイ・フィルターを持つ人  は


洗顔フォームで歯を磨いた時の、
不快極まりない怒りの気分になるから要注意!


●いや、胸毛モッサ受けなんてむしろ大好きだ!
 最高じゃないかっ!という人
●裸にブーツ、裸にカウボーイハット という格好が見たい!
 食い入るように見たい!という人
●お前が攻めかっ!とビックリしたい人
●自他共に認める、羊好きvだ。という人
                            

は、張り切ってドウゾ!


観た後「ボーイズ・ドント・クライ」の様に
なんとも後味の悪くなる話しながら、
姫川亜由美ばりの演技を魅せる、
イニスの妻役のミッシェル=ウィリアムズはすげぇ。


ブロークバックマウンテンでキャッキャともつれ合って
はしゃいでる男2人はちょっと微笑ましい。






『ブロークバック・マウンテン』 恋する乙女なジャック『ブロークバック・マウンテン』 煮え切らない男 イニス








2006/04/23 映画 Trackback() Comment(2)

混沌と許容を内包する大きなリンゴ



 

『ニューヨーク・ニューヨーク』/ 羅川 真里茂 ケビンとメル「ニューヨーク・ニューヨーク」



『ニューヨーク・ニューヨーク』1〜4 / 羅川 真里茂





ニューヨークが舞台のリアルゲイ風、
波乱万丈ラブストーリー With サスペンス。
最近隆盛の、お耽美系娯楽BLとはちょっと違ったニュアンスの
ハードゲイ気味な同性愛モノ。


NYで警察官をやってる、快楽主義なルックスよしのオラオラ系ケビンと
金髪碧眼で性格までいいというまさに ライク ア エンジェルなメル


ゲイ世界では割と主流である、
ワンナイトラヴvOK!なポリガミー派なケビンと


あなただけ見つめてる〜な
派手なルックスにそぐわないモノガミー派のメル


2人のスタンスの違いによる、
恋愛感情面でのアップダウンドラマに(主にケビンが悪い)
ゲイというマイノリティとしての立場をつまびらかにした様な手痛いドラマ、


だってねーまず田舎じゃ暮らせないしー、
友人とか家族に公言するのも憚られるしー
下手すりゃキチガイ扱い、まず疎遠、そして無縁っつー
孤軍奮闘を強いられる訳で、普通じゃない事で、
当たり前に手に出来ないものが増えるって事でしょー?
そりゃ、しんどいわなー。



そして、さーらーに!紆余曲折、
手探りで幸せを探す2人にこれでもかっ!まだいくかっ!と
襲いかかるいささかハードすぎんぜ、こりゃよーっつー非日常サスペンス。


たたみかけるネオメロドラマティック要素に、
ちょっとーやり過ぎぃと思いつつも、
家族との和解、相手の許容、信頼と理解等 ヒューマンドラマにほだされ、


なおかつ2人の人生を一生分描ききったっつー点において、
左胸部にある感動のツボを、否応なしにグイグイ押される涙の一品。


ってかね、もう2人の養女として迎えられたエリカの作文なんて反則だからっ!!


重暗い内容に反して、
台詞のノリやニュアンスがいちいちアメリカンだったりして、
オーバーリアクションでテンション高めな感じで勢いがいい。


Woops!とかさー、高校の時に外人(主にアメリカを指す)に憧れちゃって、
叩かれたりとかしたらアウチッ☆ってマジでほざいてた、えみこを思い出したよ。





4巻に収録されてる「僕から君へ」という短編がこれまた、キクっ!!


キタネーよっ! こんな手使いやがってっ! 
鼻飲んじゃうぐらいガシ泣きだよこっちはっ!




2006/04/21 漫画タイトル な行 Trackback() Comment(2)

くらわせろ、くらわせろ!






『エキセントリック少年ボウイ』

「エキセントリック少年ボウイ」



『エキセントリック少年ボウイ』


/ エキセントリック少年ボウイオールスターズ





いやぁ、秀逸!
なぜかピン、もしくは数名で地球を救う羽目になった定番ヒーローものの
それっぽいオープニングとエンディング曲として、最高にリアルでリリカル。


曲のまんまさといい、
皮肉と白昼夢がたっぷりつまったシュールな詩といい、
マジで巧いなぁ〜っっ!と膝100連打。


謎のやる気にあふれたオープニング
「エキセントリック少年ボウイのテーマ」は
巷に蔓延る、なまじな 元気もらった☆ソング(ペッ:唾棄)
なんかじゃ歯が立たないくらい、


ドーピングしたかの如く、元気ムリムリ湧いて来るし、


「がんばれ地球!がんばれ地球!僕は限界だっ!」


っつー、目から鱗ワードにいたっては、
謎の小袋を投げつけられたかのような衝撃!




センチの波に叩き込むエンディング
「ああエキセントリック少年ボウイ」では、
半端ねぇぐらいの、アンニュイでロンリーウルフな魂に涙。


一気に日曜日の夕方、
あーもぅ、休み終わっちゃうんだぁ・・・みたいな倦怠感に包まれ、
布団の中でまぁるく縮こまりたくなるダウナー系。


ハジケルようなご機嫌☆アッパー系と地味ぃに沈む、
草よろしなダウナー系の組み合わせで、
エフェドリンなため息つきつつ、ハッピーカムカムに!


コントから派生したパロディものとは思えない完成度の高さに、
今聞いても面白く斬新!


いや、マジでイイよコレ!




あー、ごっつええ もっかいやってくれんかなー。



♪甘い香りと口当たり、腹持ちのいい未来のおーかし〜♪



2006/04/19 1、2 ファッキューな音モノ Trackback() Comment(7)

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