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2025/02/09

そして俺を抱いて







「LOVELESS」/高河 ゆん「LOVELESS」




 『LOVELESS』1〜6以下続 高河 ゆん







歪んでいびつな世界観を、
さもごく普通の日常生活のように、
当然の事の如くサラリと描き、
邪なハートをロックオン!させたら右に出るものはいない 
高河 ゆんの真骨頂作品。




全くもって、ウマイっ!
んもー、この倒錯感と淫靡感ったら、匠の技!


2年前から人格が変わりそれ以前の記憶がない、
小学生5年生の青柳 立夏。


兄・清明を生きたまま焼かれるというなんとも激しい変死で失い、
精神不安定なキチ母の虐待に耐え、
心療内科クリニックに以前の立夏を取り戻そうと通院する日々。


そんな不安定な状態に止めを刺すように現れた、
兄の友人・我妻草灯。


言葉(スペル)を駆使して戦うバトル世界の幕開けと、
殺された兄・清明の死の真相と、
おぼつかない日常と、子供らしい生活と、
全てが大学生で真性Mの草灯の登場によって転がりだす。


自分が自分であるという事すら、
おぼつかない危うげな精神状態の立夏が主人公な為、
今回は、いつにもまして心理描写っつーか、内面吐露が秀逸!




あからさまに怪しげなイカレ系の登場人物は相変わらず健在で、
男心、女心、子供心、大人心、
支配、隷属、追従、反抗、愛情、憎悪、
羨望、嫉妬、嫌悪、崇拝、といった
表裏一体、マッキァートな感情がこー、
絵からセリフの行間から滲み出るよーに巧く演出されてて、


さらに!駄目押しっつーか、
ダウンしてんのにタコ殴りっつー勢いでたたみかけてくんのがその絵!!
ほんとさー、ウマイ!ガシガシ、キメてくる!




言葉―スペル―で戦うっつーシチュエーションもさることながら、
そのキメのシーンたるや、ホンット、ため息もんなバッチリ具合!
もう、ウットリ・・・vv


付加価値として、性行為がまだな人物には、
猫耳と尻尾がついてんだけど、コレかなりの衝撃!
だって、朝、耳つけて「いってきまーす」ゆって出て行った子が、
耳と尻尾落ちて帰ってきたら、


「・・・・・っ?!っ小夜子っ・・・っ!!」ってなるじゃん!
(因みに小夜子なんて出てきません。)


パパやママには内緒v とかってゆってる場合じゃねーし、
道行く全ての人にオープン・マインド!
年齢によっては、ついてても、ついてなくても色々と厄介だしさー。




・・・・・とんでもねぇ・・・・。




この作家のは、ツボに嵌る率も高いけど、
投げっぱなしジャーマンで放置プレイのまま未完結率も高いんで、
いや、マジ現時点でなまじ面白いだけ、
このまま完結までちゃんと進んでくれる事を祈る。




あと、「源氏」(←コレもすっげ面白い)をもーそろそろ・・・
かれこれ10年は待ってるんで、
いい加減、縄を解いてくれないかと・・・




ほっとかれ過ぎて乾きます。


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2006/07/01 漫画 連載中 Trackback() Comment(4)

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を



「KISS★KISS★BANG★BANG」「KISS★KISS★BANG★BANG」




「KISS★KISS★BANG★BANG」


/イギリス








いやぁもう、自分がこんなにポール=ベタニーに惚れてたとは・・・


カッチリとスーツを着せたらベッピンな事は
重々承知していたものの、
画面に登場した瞬間!アズスーンアズ!


ヤバっ/// ポール=ベタニー~っvvvvv



トッキュ〜〜〜〜ッン!!!///




ってなったもの!ベックリしたわっ!グブベハッ★


寄る年波に勝てず、腕の衰えを感じた
初老の殺し屋・フィリックスは引退を決意。


第2世代に移行した組織から抜け、
新しい人生に歩みだすも、イリーガルな世界の常識・非常識として
中抜け禁止!
いまさらカタギでクリーンなライフなんて許さないゼ!ジジィ!


とばかりに、
いつもは金銭の授受が発生するビジネスとしての「殺し」を
惜しげもなく投入され、知らず、追われる者に。


新しい人生の新しい仕事として、33年間家を出た事のない
生粋の箱入り息子・ババの子守をする事になり、
どっちも世間ずれした、中年のおっさんと、年寄りの2人組みが
どっちにも、影響を与え、守り、笑い、色んな事を経験していく。


そんな、2人のピカピカぽかぽかニューライフを脅かす、
殺し屋集団どもから、ひたすら守り続けるのが、
フィリックスを尊敬して止まない、ポール=ベタニー扮する、ジミー!


粉骨砕身・守護天使


その不言実行を誇る、確かなスキルで守護天使よろしく
フィリックスをがっちりサポート!

なのに!そんな事知らない
フィリックスとの行き違いにヤキモキモキンっ!


ばっかやろうっ!
おめぇを守ってんのは、ジミーなんだよっ!と画面にパンチ!


ババといい、フィリックスといい、ジミーといい、
自分に無かった感情を他者によって知らされ、
そこからもたらされる、自身の変化にとまどいつつも受け入れ、
さらに成熟していくという、人間的成長をテーマにしてて、
自分の殻に閉じこもってたらそりゃ傷はつかないけど、
起こる変化もそこまでだゼ!大海に臨むのもいいんじゃねぇ?
っつーポジティブメッセージな為、
かなりおセンチな内容ながら、後味が甘酸っぱくてサッパリしてる一品。


フィリックスの英国紳士然とした、
エレガントな佇まいとそれを貫く姿勢と、
もーちーろーん!
その正統派スタイルを継承するジミーのスマートさといい、
音や部屋、小物 等レトロティックな雰囲気を漂わせ、そこはかとなく漂う
懐かし感がなんかいい。


クライマックスでブチ切れたフィリックスが一人、
組織に乗り込み皆殺しを開始する時のかっこよさといったらっ!
ブホッ!鼻血で窒息するかと思うほど男前っ!!
当然の如く、ジミーも格好イイしね!


んもーっ!トキメキ死し・そ・うっ!


まぁ、ポール=ベタニーの格好よさには、
口半開きの衝撃とはいえ、


それだけじゃない、笑って泣いて楽しめる


こ洒落たノワールムービー。



スーツは男の戦闘服



2006/06/25 映画 Trackback() Comment(7)

あなたならかまわない



『真夜中の弥次さん喜多さん』

「真夜中の弥次さん喜多さん」



『真夜中の弥次さん喜多さん 』2005 / 日本









これはねーもう、傑作!ベックリしたっ!


マズあれほどコアでレアで確固たる世界観を確立した
ディープで面白い、しりあがり寿の
なおかつその中でも最高峰に鎮座ます
弥次喜多ワールドに手をかけた事に1ビックリ!


あの完成度を前に、映画化に望むっつー、
その、落ち着く場所なんてまだいらねぇゼ!
オレはギリギリで尖ってたいんダっ!ってな
パイオニアスピリッツ!アグレッシブスタイルに
いや、マズそんだけですげぇや!兄ちゃんすげぇや!
と思うことしきりながら!


ら!


見事っ!見事じゃないッスか!その出来!


しりあがり寿の、夢の中のような不条理な断片を
つなぎ合わせて投げつけたようなシュールさと、
すっぴょんぴょんで、ダッフンダーな
超くっだらない笑いのハイテンションのワールドの表現が、
もーすげぇのすごくないのって、マジびっくり!凄ぇ!!


しかもね、それプラス音!
ロックが好きだーっ!大好きだーっ!!
っつーセンシティブなパッションが迸る、
音楽使いの良さ!いやシビリタっ!ビリビリ。




原作にはない、弥次さんの妻エピソードとかもホントよかった。
幻覚きのこBARでの話なんか、思わず涙がポロリ。


ヤク中でリヤルがトンと判らなくなってきた喜多さんと、
愛し合う弥次さんが、二人連れ立ち
ダイレクトメールに誘われ「お伊勢さん」を目指し、
てめぇ探しの旅に出るっつー


お江戸な時代のホモ2人のロードムービーながら、
バイクで伊勢まであと3km!っつーとこまで迫ってみたり、
女子高生ギャルズ☆が出てきたり、レコード屋さんが出てきたりと、
う〜んアクセル踏みっぱなしで、飛ばしてるぅ〜♪


ひげのおいらんといい、
茶屋のおかまなおかみの歌いっぷりといい、
弥次喜多を追う、ダメ臭漂う金金とのみのみといい、
板尾といい、もーね!


イヤーっv好きーっ!!


こーいうの・・・好き・・・・っvvv


っつーツボをやたらめったら、
ベラボウに突かれるようなおいしさに満ち満ちた
♪☆うへはへひゃは☆♪と文句なしに楽しめる、
超・エンターテイメント。


えーっ、喜多さんはこーじゃないー とか、
原作の弥次喜多の愛燦々ぶりには及ばない
愛情表現が物足りないー とか、
もっと、ダークな面も・・・ とか、
思いつつも、もーねグチグチ言ってもね!


粋じゃないから!




Don’t think !! Feel it !!!




てやんでいっ!べらんめぇっ!
てやんでいっ!べらんめぇっ!
てやんでいっ!べらんめぇっ!

2006/06/21 映画 Trackback() Comment(6)

夏が来れば思い出す



『H2』エイチツー /あだち充「H2」





『H2』エイチツー 全34巻 / あだち 充







ご存知、夏と水着と野球と幼馴染を描かせたら当代随一な
そのフェティッシュなビキニラインで毎度若者を惑わせる青春☆漫画。


あー眩スィ ///
クソッ、おめぇらの若さが目に沁みるゼ・・・
よせよっ!見んなよ、そんな目で。っちゅーの?
もうね、カユイ。どっかわからんトコがカユい。


比呂とひかりは幼馴染(グハッ///
そして中学で一緒になった英雄もあわせて
いつも一緒にいる仲良し3人組のハイスコー生。


比呂と英雄は当然の如く野球をやっていて、
そーすると目指すは甲子園ってんで、
英雄はプロ確定な超高校級の
ブサイクじゃないルックスもいい松井みたいなハードスラッガーで、
比呂は野球を楽しむvっつースタンスのココゾっ!
っつー時には必ずやってくれるっつー、
まぁおいしい星の元に生まれた、豪腕ピッチャー。




えー中学に入学し、
どうも周りの第2次成長期から乗り遅れてしまった比呂は、
まー、個人差とはいえ大方のセオリー通り
女の子の方が大人になる上に、
もともとしっかり者のひかりの方が早く発情期という名の
思春期ラヴに突入してしまい
年相応のハジケを持たない、
非常に面白みのない英雄と交際を開始。


ところがハイティーンになって
たっぷり毛も蓄えた時期になってみたら、
ひかりは比呂が気になるし、
比呂はもちろんひかりが気になるし、
でも英雄は大好きな彼氏で、親友でと
英雄も英雄で、幼馴染としての2人の間に流れる
絆を目の当たりにするにつけ、やんやんやーと
3者3様、心は千々に乱れ乱れて夕日にシャウト!


そこに登場するは、根っからのいい子!
もーちろんルックスもイイ女の子・春華!
春華は当然!比呂にラヴですよ。
そして比呂もまた可愛いし、性格いいしで嫌いじゃない。
っつーか、ひかりの事さえなけりゃあ、
リーリーリー・・・といつでも塁、蹴れる感じ。




と、きたらね?ハイっ!スタートっ!!!よーいドンっ!!!




どっちにするのっ?!
言っちゃえよ!欲しいものは欲しいって素直になっちゃえよ!
あーもう、面倒臭ぇなわしが決めてやらぁっ!!


っつー、ヤキモキ・ドキドキ・胸キュンっvな
思春期の甘酸っぱいドラマが汗、涙、鼻水いっぱいに展開。


野球部ナインはもとより、マネージャー
その周辺の人間ドラマで友情を確かめ、
今回も死人を出し、涙を絞りとるドラマが炸裂し、
スポ根モノに必須な努力を汗臭くなく
常軌を逸したトレーニングをするでなくサラリと披露、
揺れ動く、ティーンの恋愛感情が織り成す胸キュン☆なエピソードに
メインの水着シーン?ビキニとかチアガールとか
とりあえず骨盤部をフューチャーし
坂道を走るチャリンコ、
浮き輪の空気を抜いたときの匂いを彷彿とさせる


 あの夏、僕らは真っ直ぐで若かった・・・




っちゅー、誰にでもあるっぽい、熱い夏の日を表現。


思わずね、野球部で試合に出てた自分(ピッチャー)なんてゆー、
無いものを思い出してしまいます。
しかもなんか、決勝っぽいトコ。


っつーかね、コレね終わりがね、イや!


ベッケヤロ〜っ!
こんなんホントのおめぇらじゃねぇYO!
お前らの青春パッション☆はこんなモンじゃねぇダロ?
そうだろ?なぁっ?!


と、問い正したくなります。胸ぐらを掴みあげて。




だってさー、ベタでいーのよ!あだち 充は!!
なーんでこんな事するわけ?
「みゆき」でいーじゃん、終わりはさー。
やっぱり☆それが1番ダ・ヨ・ネvでいーじゃん!
ベタのままでいい、ベタのままがいい、
よけいなインプットいらなぁ〜い、ありのままがいい。




というワケで、ダブルミーニングでタイトな秀逸のタイトル「H2」の
(比呂と英雄のHEROっつーのと4人全部 H から始まる名前)


最終的なHの組み合わせに、異論反論オブジェクションながら、
このフラストレーション込みでイイのかも・・・という気になる名作。



2006/06/15 漫画タイトル あ行 Trackback() Comment(3)

その姿獣に非ず、人に非ず



「神罰」/田中圭一「神罰」





『神罰 田中圭一最低漫画全集』/ 田中 圭一









出たっ!
人が恐れ、神聖視し、不可侵だった土地に
無謀にも踏み込む怖いもの知らずの偉大なるうつけ者!


その暴挙たるや、神をも恐れぬ傍若無人をはたらく信長の如し!
そのキラメク馬鹿さたるや、神に仕える殉教者の如し!


表紙が全てを物語るように、
漫画界の神である手塚治虫をはじめとした大御所のパロディ。


しっかも、全〜部!下ネタでチンコ・マンコ系の☆OH下品系。




もうね、もうっ!素晴らしいっ!
まさに手塚神がその右腕に降臨したかの如き、タッチのソックリさ!
キャラクターはもとより、書き文字、
おっぱいにいたるまでのその絵の再現の見事さに驚く前に、
そのシャーマンの如き画力を用いて、
作った作品がこんなにくだらない下ネタとは・・・っ!


ブラ〜ボーっ!!


その熱い思いと貫き通す信念にクラッピョーヘン!




前人未到の神の国に踏み込み、獣道を分け入り、ネタを仕込む・・・
万人が恐れ、膝を折ってきた聖地のお供え物をちょっと食べちゃう・・・


その命知らずの勇者の名は 田中!


その血に先人への愛と激しいパッション宿す、
馬鹿のチャレンジャーの名は 田中!


中表紙の著者近影でも、
つけっ鼻をしてベレーをかぶり治虫風に仕上げてる、
そのリスペクト精神・・・!!! 


最高っ!最高だよ、田中っ!!!


最高の素材を用意し、最低のオゲレツギャグで味をつけ、
陰部、局部 等、丸出しながら、
一切エロの風味を醸し出さない、その手腕!


濃厚なエロスを纏う、手塚裸を
ここまでエロスを伴わない裸体とシモーヌに変換できるその手管!


それら全てを笑いに昇華させる、その信念・・・っ!!!


もうね、もう、愛だろ、愛。




このヤンチャを見守った、
パロられた漫画家とその関係者も素晴らしい!




漫画好きなら、読むべし!


そしてこの最高の笑いをくれた英雄に、
指が飛び散らんばかりの拍手をっ!!



2006/06/14 漫画タイトル さ行 Trackback() Comment(4)

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