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「SOIL」
『SOIL』ソイル 3〜続 / カネコ アツシ
相変わらず、絵が体臭漂わない、
コギレイめなアメコミ調で抜群!
今回はバイクもマシンもメカも出てこないので、
そのポップ☆さ加減を余すところなく
これでもか!とばかりにご開帳できてないのが残念ながら、
いやいや、それでもそのぶっとい線の孕む
不穏な空気感たるや、絶妙にブラック!
煮えたコーヒー並!
どっこにでもある、山を伐採、エコにメンチきってできた
田舎の新興住宅地「ソイル」。
そこに住む都会からやってきた、
幸せそのものハッピー家族☆モデルのような一家が突然失踪。
生活の途中で忽然と、
神隠しのように消えた鈴白一家。
娘の部屋に残された塩塚。
一家失踪と時を同じくして、
中学の校庭に現れた馬鹿でかい塩山。
調査に来た、眼鏡ブスの女刑事とその上司のズラおっさん。
消えた一家を探す謎解きミステリーかと思いきや、
端々に滲みでる黒さと出てくる粒ぞろいの変態に、
ん?サイコもの?と思いきや、
突きつけられる不可思議な超常現象に、
あれ?SF?と思いきや、
倒錯した登場人物に、あれ?純粋に犯罪モノ?
とごっちゃにかき混ぜといて、
なおかつ、三島 "金閣寺”要素や、
津山大量殺戮事件を彷彿とさせるような鈍色を混ぜ、
どうしたって刺激臭の漂うようなロウブロウにアレンジ。
2転3転、引っ張っては潰しを繰り返し、
この先がどーなるのか全く読めない事件モノ。
普通とか画一化に
薄ら寒いものを感じる絵は相変わらず、隙なし!で見事。
「この謎は解けるべくして在るものではないから・・・」と
鉄塔に魅せられ、そびえたつ完璧な美を誇る鉄塔に、
そのペニスで女のように突っ込んで欲しいと、
鉄塔を引き倒した女装した犯人の自供が気になりつつも
まさかね!まっさか、
投げっぱのヤリっぱにはしねーだろ・・・ねぇ?
と思いつつ、次巻待ち。
「天国までの百マイル」
『天国までの百マイル』 / 浅田 次郎
いんやー、ホントねぇヨかった。っつーかガシ泣き。
なんで百マイルよっ?!
距離感がつかめねーっつの!キロにしてさー。
とブーたれた、30分前のおのれに
フライングニーを叩き込みたくなるほど、予想外にズドンとキタ。
母子家庭で、貧乏のど真ん中で育った城所安男。
バブルの波に乗っかり、一度は不動産で甘い汁を吸ったものの、
パチンとはじけた泡と共に、
熱病のように浮かれていた生活から一転、
金も人も消えたドン底生活へ。
景気のイイ時にはお追従を述べ、
ヘコヘコついてきた自称・友人も、
金がなくなり吸う汁が干上がったとたん、
手のひらを返し蛇蝎の如く嫌われ、ゴミ扱い。
貧乏な子供生活をくぐりぬけ、
今はセレブポジションについた兄姉は
ビタイチ火の粉が降りかからない様にと
情け無用の切捨て御免!
会社倒産と共に別れた妻子への養育費の返済にも汲々し、
まともに3食ありつけない中、
心臓の病気で入院中の苦労し通しの母親が
かーなーり!ヘヴィーな状況に。
救う手立ては手術!
必要なのは神の腕と仁を持つ医者と金!
現在の、学閥にまみれた医学会に全く属さない
奇跡のようなキリスト教系の病院を目指し
安男はまさに虫の息の母をつれ、
百マイル先の天国までボロ車で突っ走る。
高齢者介護問題に、終末医療、医療体制をベースに、
渡る世間は need 銭、中年の恋、
見えざる手、そしてめぐり愛 をまぶし、
どんな角度からでも涙を搾り取る超・脱水システム!
ホントにねー涙なみだ。
もうね、ドラマティック過ぎ!っちゅーのはわかってんだけど、
そ〜れ〜で〜も!
涙と鼻水がジョジョビジョビジョば―っ!
あっかーんっ!!
っつか、安男を支える女・マリのアゲマンぶりときたらもうっ!
デブでブスで年増っつー
メス的性能は皆無に等しいんだけど、包容力っつーの?
懐のでかいこと、でかい事、ハンパねぇっつーか
もう、神!女神!マリアでメシア!
痛みをやさしさに変換できるっつー
特異能力の持ち主で、ある種、理想の女像。
散々!金に泣かされてきた者の
たどり着いた答えが何になるのかは、
やっぱり、本人の資質と享受してきた環境により決定されるので、
千差万別とはいえ、
この話では「支える小さな手」に気づき感謝。
っつー内容になってるので、
ホント、疲れるぐらい泣いて泣いて泣き止んだら寝るぐらいのイイ話。
単純に、サンマルコ病院のような病院が本当にあって欲しいと願うのみ。
・・・ジャケは失敗じゃない?
「汚れなき悪戯」
『汚れなき悪戯』1955年 / スペイン
へっ!?コレで終わり?
いやいやいや・・・そりゃねぇだろ!まさかね!
こんなアッチョンブリケな投げっぱなしジャーマン!
よけらんねぇし!
と、いっそ清々しい程の衝撃を喰らう一本。
いやー、さっすがキリスト教!
わっかんねぇわ、基本陰気だわで感心するしかないネ☆
どっかの村の端っこに流れ着き、勝手に修道院を建築、
現在でゆーなら ダンボールハウスを建てて勝手に住みだし、
行政に追い出しをくらいTVで特集されるホームレス
の如き荒技で生活をしちゃってる修道士12名。
うん、まぁ流れ着いた12名ってのも何やらイワクがあり気ながら、
まぁそこは、神に仕えてるっちゅーポジションでしょうから、
特に説明もなくスルー。
男12名の修道院に捨てられる赤子。
慌てふためく12名。なんやかんやで結局その子を育てる事に。
やっぱりね、イビツな生活をしてるもんだから、
猫を擬人化するほどイレ込むロンリーOLのように
12名のありったけの!あふれんばかりの!ダダ漏れの!
愛を一身に受け、その捨て子男児 マルセリーノは、
父親12人を持つ子としてスクスク成長。
このね、12名それぞれの愛情の注ぎ方っちゃーそらもう、
親たるものかくあるべし!ってな具合。
しなびたおっさんどもの中ですから、
そのマルセリーノの幼い命はもう眩しくて仕方ないって感じで、
ガキ特有の、クソやんちゃぶりにもまなじりを下げるメロメロっぷり。
そこらへんのオッサンらの愛し児に対する愛情ぶりには、
ほのぼのっちゅーか、ハートウォーミングな香りが漂うのに、
オチがさーそれを全部根こそぎ覆すかのようなダメぶり。
ホント、話になんねぇ。
おじゃん。
そんなに愛情を傾けて育てた子をね?
神さまだからって渡してアリか?と。
おめーらどんだけ去勢されてんだ?と。
っつーかその神様判断は許せるのか?と。
ンマー、腰布一丁の、
国が国なら猥褻罪でムショ行きのアイツもね、
どんだけ応用が利かねぇんだと。
5歳の子供の言葉を額面どおりに受け取って、
実行すんのか?と。
てめぇも、認めてる信仰深い修道士達の宝を取り上げて、
そのなけなしの良心は痛まねぇのか?と。
っつーか、母親なら扉バーン!開けて
それこそ、ヤツの腰布はいで正拳ぶちこんでますよ!
テッメー、何してくれてんねん!っつー話ですよ。
言葉のアヤってもんを体に教えてやるワイっっつー勢いですよ。
もーね、突っ込みどころが多くて!
製作年が古い事もあり、そのアバウトな映画の作りにもうビックリ!
白黒とかどーでもいいぐらい、
胸倉わし掴まれる力技の冴えまくった良作!
いっやぁ〜やっぱわっかんねぇわ、あの人達・・・
ヤツが動くとこなんて、ちょっとしたホラー。
みえんけどね。
「DEATH NOTE」
『DEATH NOTE』1〜12
/ 大場 つぐみ(原作)小畑 健(画)
恵まれた家庭の、苦労知らずの鼻持ちならない、
なまじ優秀なガキの自己実現ストーリー。
名前を書くと死ぬノートっつー
なんとも物騒なアイテムを拾ってしまったが故に、
その才能もあわせて、Wの効果で暴走しちゃった☆
少年 夜神 月(ライト)の
ドリームズ カム トゥルー☆なパラノイック新世界創造記。
DEATHNOTEを駆使して、
善人が馬鹿を見ないで生きていける「善き世」の創造を目指し、
私利私欲でなく、世界中のいらない人間(悪)をノートに書き、
殺し続けるライト。
悪とはいえ、そんな大量殺人は許せねぇ!
とばかりに追う世界機構のすっげぇ探偵 L。
相手を出し抜き、裏読み、腹の探り合いを繰り返し、
頭髪の減りそうな頭脳合戦を繰り返し、
自分の正義を貫こうとするライトとL。
まさかのL敗退、ライト新世界創造王手!
という展開あたりから、ライトの経年故のスレっつーか、
微妙に主旨がずれ出したライトの暴君ぶりが目立ち、
少年漫画にあるまじき黒さを発揮☆
Lに勝利宣言をするときの顔たるや、
エクスタってるからねアレ。ヤバイって。
目的成就の為なら、万難を排し何でも使うといった、
親に会えば親を、仏に会えば仏を斬るといった修羅道を、
最近の若者にありがちな情の薄さで突き進むライトの鬼ぶりたるや、
ホント尊敬に値するんですが、所詮は策。
エモーショナル丸出しで生きてる
ミサミサや松田に比べると見劣りするんだよね。
全てを手段に変換するライトの小賢しさを、
時に軽々凌駕するパッションフルな人達の
時折見せるキラメキたるやすげぇ。ウハッv
すでに、狂信の域まで達した、
ミサミサの月ラヴvぶりはもちろん、
「恋は盲目」な才女高田のダメ女ぶりにも、
感慨深いものがありました。
ライト・・・もしかしなくて、ソッチも凄いんだ・・・。
人は平等ではない。
死ねば、それで終わり。
自分の正義は他人の正義たりえない。
悪意がないからとはいえ、許される事ばかりではない。
何より、神もあの世もない。
といった、子供に向けるメッセージとしてはいささかシビアな、
悪意すら感じるメッセージをブリバリに込めた、
投げ捨て感の強い展開が面白っvな一本!
絵が半端ねぇ、キレイで!
っつかコレ作画が別の人ならここまでの求心力はなかったね!
っつーぐらいの、
人間の情報は8割を視覚が占めるというのを証明するかのような、
バカテクぶりに、もぅウットリ・・・vvv
やっぱ何でも見かけは大事。
なまじ優秀な為に、
才に溺れ退屈しのぎに始めた新世界創造ゲームで、
「上には上がいる」という世の真理を突きつけられた時の
ライトの精神の崩壊ぶりは見もの。
一貫して、情が存在しない死神・リュークは天晴れ!
なのに抱きつかれて照れるってスイートだよね!
好物はリンゴだし!
「DEATH BOX」を平積みにしてるよくいくツタヤで、
小畑氏の描いた色紙を飾って、
「触った人はデスノートに名前を書きます!」
とかって失笑しかかえないようなウンコみたいな真似してんだけど、
それやめた方がいいと思う。
マジで、店長が痛いほど馬鹿にしか思えないし。
「MONSTER」
『MONSTER』 / B'z
ンマー、やっぱ素敵・・・vvv。
正直、最近のシングルカットの曲のライト感と
イージー感にいささか辟易してたっつーか、
すんげぇ惚れてるにも関わらず、そりゃーねぇんじゃねぇの?
とかって思ってた節があるんですが、
これはねー、もうそんなヤイヤイゆう
白髭脳内会議の雑音を一蹴する出来。
と・は・い・え、
アートワークは相変わらずの野暮ったさ。
これはもういい加減どうにかしなきゃ・・・。
新しいファン層開拓するなら、マズはこっから!
いい素材持ってんのに、もー惜しい!惜しすぎっ!
衣装とかね!急務だからっ!!
シングル曲を4曲もぶち込んだ
(ひっどい事するなぁ・・・(苦笑)わりには、
曲それぞれのバラエティが幅広いのと、曲順でクリア!
特に1、2曲目の流れはゾクッとするぐらいシビレる。
アっ、キタっ!って感じ。
最初から走って、途中横にゆれて、
後半8曲目、そのCDの「核」とされる8曲目からまた
バービーの髪を乾かす時のように、
目ぇつぶってもげんばかりにグラングランでヘドバン!
な感じがもータマランチン☆
変調と淫猥詩を多用した「SPLASH!」の、
実力がなきゃ表現できない正統派なカッチョよさはもちろん、
10年以上浮沈の激しい世界のトップを文句なしに突っ走り続ける
まさに!モンスター共のくりだす
変幻自在、縦横無尽、神出鬼没 難攻不落の「MONSTER」、
ブルースの鋳型っぽい曲調ながら、
そこはどーしてもB'z スタイルに落とし込んでるっつー、
もう、名人技の「雨だれぶるーず」、
あっちこっちの方向に、
べらぼうな多面体で突出した曲達が賑やかでいぃ感じ。
これ、ライブでイキたいなぁ・・・。
稲葉さん・・・vvvvvv キャアッ///
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S | M | T | W | T | F | S |
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