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2024/11/24

愛だろ?愛




深読みアート美術館 ドンシンク!フィーリッ!!<<


『深読みアート美術館』 / ロバート=カミング





もともと、絵とか彫刻だとかをみるときは
そんまんま、フラットでいーんじゃねぇの?
っつーフィジカル推奨派なんですが、


まー作者のキャラクターやら、時代背景やらを知ってたら
裏読みできたり、込めた捻くれ部分が楽しめて
一粒で2度おいしいんで、こっちもイケるぜ!っつー、
お前の腹の中のドロドロをみせろよ!派でもあるので、


こんなん、読んだりするんですが、
特に文面に旨みを感じたりとかってあんまないんだけど、
コレはね、深い! 愛が!


もーね、入れ込んで、入れ込んで!
好きでたまんねー!だからこそ我慢できねーっ!!
っつー愛が溢れまくって、煮詰まりすぎて、ムチになってる!



好きだからこそ、許せねぇ!
好きだからこそ、苦言を呈す!
好きだからこそ、ここまでこれり!


な!


一筋に惚れたモンを追いかけてきた猛者の
堅実な美術史をベースに、
自分の趣味を丸出しにした、実用本。



まさに神 とか


細部の描写、とくに髪の毛がすばらしい! とか


移民してきた陰気なロシア人 とか


これから彼女はどうなっていくのだろうか とか


評価が落ちる事なく現在に至っているのは
おそらくその死のおかげである    とか




その膨大な知識から繰り出される分析と
合間にはさまれるスパイシーな名言・至言・暴言の妙にウットリv


こんな笑える解説本は稀!




惜しむらくは、作家ごとの作品の掲載がない事だけど、
まー掲載してる美術関連サイトのページからてめぇで探せ!
美を得るために労を惜しんでんじゃねぇよ!
ってな愛の一撃でしょうな。


古典から現代まで網羅した、隙なし美術本!



アート って最近イージーに使われる言い方に業腹な
わたしもあなたも、虜の一品!





あびちゃえよ、このハードな愛の洗礼。


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2008/01/27 Trackback() Comment(2)

COMMENT

おおおっ

私も、美術は好きなんですが、分かったような口を聞くのが嫌いで、フィジカル推奨派、むしろ怠け者だったりするんですが、
ちょうど最近こういうの読みたいカモって思ってたところで。本当に本当にマジでマジで。
最近美術館に行っても、ブログに書くほどの知識がないので何も書けなかったりして、逆につっこまれてもいやだしみたいな、妙なプライドがあって書けなくなっちゃってたところだったんですよね。

浴びてみようかなあ☆

とらねこ 2008/02/03  13:30 URL EDIT RES

浴びてみないか?

そー、そうなのよ奥さん!
わしも知った風な口をきくのはどーかと思うクチで、
だけど、結構、昔の絵描きとかパトロンのオーダーシカトして、
絵に暗号もどきの暗喩やら、表現やらを込めてたりして、
かつ時代柄のモチーフの使い方での意味とかあったりして、
そーいうのがわかってて、観るのと、
全くの直感で観るのとじゃまぁ好き嫌いが変わる訳じゃなし
面白みの度合いが変わるダケなんでいいかな と思うのですよ。


特にコレは用語解説から、モチーフの解説、作家の言葉まであったりして、
ホントお得! ロバートいい仕事したな!
って感じのコンパクト本なんで、とっかかりとしては
最高ではないかと! 濡れてみないか?と!

白鬚→とらねこ 2008/02/03  21:49 EDIT RES

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